お子さんの小学校入学にあたっての悩みや不安、ありませんか?
そんな方に向けた「小学校選び」シリーズを書いてきました。
就学に関連した記事一覧
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発達障害 グレーゾーンの子の小学校選び③就学相談でのモヤモヤベスト3
発達障害 グレーゾーンの子の小学校選び④○○で就学相談のモヤモヤを解決!
発達障害 グレーゾーンの子の小学校選び⑥モヤモヤを回避する考え方のヒント
発達障害 グレーゾーンの子の小学校選び⑦小学校の見学に行こう
発達障害 グレーゾーンの子の小学校選び⑧小学校の通常級の見学ポイントを公開!
発達障害 グレーゾーンの子の小学校選び⑨支援級見学ではここを見よ!ポイント5つを公開
発達障害 グレーゾーンの子の小学校選び⑩支援級見学ではこれを聞け!モヤモヤ解消のためのポイント3つを公開
長々続いた連載も今日で最終回です。
これまでお読みくださった方、ありがとうございました。
最終回の今日は、
「就学に関するモヤモヤ解消のオキテ5か条」!
まとめとしてどうぞお読みください。
就学に関するモヤモヤ解消のオキテ5か条!
迷ったら原点に戻って考えよ
お子さんの就学というのは、
本当~にさまざまな要素から成り立っている一大プロジェクトです。
小学校に入ることで、家族の生活も大きく変わります。
また、お子さんの背後には、ご両親だけではなく、親族や友達、園や療育の先生方など
たくさんの人間関係があります。
そういった、日々の生活や人間関係はそれ自体がとても大事なものなので、
どうしても気を取られやすいのです。
しかし、このプロジェクトにおいて本当に大切なことは何でしょうか。
それを自分自身に問うてみましょう。
迷ったら原点に戻る。
これが鉄則です。
モヤモヤしたらとにかく言語化せよ
原点に戻れと言ったって…
それがすんなりできたら、苦労しないよ!
うーん、そうですよね。
お子さんを大事に思うからこそ、モヤモヤぐるぐると考えてしまう。
当然のことだと思います。
そんな時には、とにかく「言語化」です。
いろいろ考えてる時点で、言語化してるけど…?
いやいや、それがそうでもないんですよ。
試しに、今自分が思っていることを、チラシの裏にでも書きなぐってみてください。
或いは、周りに誰もいないことを確かめて、携帯のボイスメモの録音ボタンを押し、
喋ってみてもいいです。
自分で思っているより、
何を言いたいか分からなかったり、堂々めぐりだったりする
のではないでしょうか。
また、言語化することで、
自分の本当の願いに気づいたり、問題の根っこが見えてきたりする
なんてこともあります。
モヤモヤしたら言語化。
ぜひ、やってみてください。
迷ったら人で選ぶな、システムで選べ
就学相談に行ったり、支援級や通常級に見学に行ったりすると、
相談員や学校の先生などさまざまな人と出会います。
素敵だなあ、ぜひこの方に今後もお世話になりたいなあ…と思える方もいれば、
うーん、なんだかこの人と話してると気持ちが落ちていくなあ…という方もいるでしょう。
つい、「人」で決めてしまいたくなる気持ちが湧いてくるかもしれません。
ただ、ちょっと立ち止まって考えてほしいのです。
公教育には「異動」がつきもの。
ぜひこの先生にお願いしたい!と入学してみたら、異動していなくなっていた、
というのは、割とよく聞く話です。
同じように、残念ながら不愉快な思いをさせられた相手がいたとしても、
その方がずっとそのポストにいるとは限りません。
できる限り、選択をする時は「人」より「システム」を見るようにしましょう。
周りを巻き込め、一人で抱え込むべからず
このブログを読んでくださっているのが、ママなのかパパなのかはわかりませんが、
いずれにしても、一人で抱え込まないということが本当に大事です。
パートナーのいる方は、どんどん情報共有し、相手を巻き込みましょう。
とはいえ、ここまでほぼ一人でがんばってきたんだよ…
どうやって巻き込めっていうの?
そんな声も聞こえてきそうです。
巻き込みたい相手がパパ(だんなさん)なのか、ママ(奥さん)なのかによっても
戦略は変わってきます。
このあたり、自分自身も試行錯誤しながらではありますが、
そのうち詳しく書いていこうとは思っています。
巻き込みたい相手はパートナーだけではありません。
親族、周りのお友達、そして療育や園の先生、学校の先生。
「自立とは、依存先を増やすこと」とは、
東京大学先端科学技術研究センター准教授 熊谷晋一郎先生の言葉ですが、
本当にそのとおりだと思います。
就学に関しても、相談できる相手、気持ちを聞いてくれる相手を
増やしておくことで、
話しながら自分の気持ちを整理することができ(これも言語化ですね)
いろいろな方向からのアドバイスをもらうことができ
一人だけに依存して相手に心理的負担をかけることを避けられる
など、いろんなメリットがあります。
就学は一大プロジェクト。
一人で抱え込んでどうにかなるものではありません。
できる限り、周りを巻き込みましょう。
先輩ママの情報は大切、しかし参考程度にせよ。決して比べるな
周りを巻き込もうと言っておいてなんですが…
まず、同じように発達に不安のあるお子さんをもつ
先輩ママ(パパ)の情報はとても有益なことがあります。
ネットで検索しても出てこない、まして行政の出しているお知らせには決して載らないような
口コミでの情報を得ることができるからです。
同じ悩みを抱える者同士として、共感しあい、助け合えるというケースも多く耳にします。
ただ、相手から得た情報を自分たちのケースにどう活用するか、については
ちょっとした注意が必要です。
なぜなら、
・その情報は、あくまで伝え手の主観が入っているものであり
・伝え手のお子さんとあなたのお子さんには少なからず違いがあり
・情報を受け取ったあなたがどう解釈するかで変わってくるものである
からです。
たとえば、
・小学校や療育、塾などの口コミ
・うちは通常級を選んで正解だったよ!などの体験談
は、場合によってはとても有益なものですが、
あくまで
「聞いておく」
程度にとどめておくのが良いと思います。
まして、
○○さんのお子さんはこうしたらうまくいったのに、
うちは全然…
どうしてなんだろう💧💧💧
などと、比べることは絶対にしないほうがいいです。
そもそも親も子も別の人間なのに、比べようがありません。
おわりに 就学はゴールではなくスタート
いかがでしたでしょうか。
就学先を決めるのは、一大プロジェクト。
でも、それはゴールではありません。
小学校生活というスタート、そして学びのスタートに立ったところなのです。
まだまだこれから果てしなく戦いが続くのか…
と、思ってしまうかもしれません。
でも、
これからいくらでもリカバリーがきくよ!
と考えることもできます。
ここでの決断が、お子さんやご家族の人生をすべて決めてしまう
などとは思わずに、
また、お子さんの様子を見ながらいろいろ決めていこう、
柔軟に、しなやかに…
と、考えてみてください。
応援しています!!!