【就学相談】支援級?通常級?迷った時の判断基準を公開!

小学校 就学先選び

 

うちの子、小学校入学を控えているのだけど…

支援級がいいのか、通常級がいいのか、判断がつかなくて悩みます…

 

親としては通常級に行かせたいけど、どうなのかな…

たま
たま

悩みどころですよね…。一緒に考えてみましょう。

この記事はこんな方向けです

・入学を控え、お子さんを通常級に入れるか、支援級に入れるか、悩んでいる保護者の方

・そんな保護者から相談を受けることが多い、学校や保育園、幼稚園、療育の先生

前提として…あくまでケース・バイ・ケースです

いきなり冷たいことを言うようですが、「どのお子さんにも当てはまる判断基準」というものは存在しません。

それに、先のことは誰にもわかりません

なので、「絶対こっち!」と迷いのない状態で入学できなくても、それは当然のことです。

この決断が、人生をすべて決めるわけではない

というくらいの気持ちでいていいと思います。

とりあえずすぐ相談したい!という方はこちら

  • 通常級?支援級?支援学校?我が子の就学先で悩んでいる…
  • 自治体の就学相談、どうしよう…

そんなお悩みにおこたえします!

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支援級?通常級?悩んで入学したケース

以下は、実際に私が経験したり、見聞きしたりしたケースの中からのご紹介です。

※個別のお子さんのケースではなく、似ているケースをいくつか統合したものもあることをご承知おき下さい。

ケース1 知的に遅れはないものの、行動面で課題が多く、心配しながら入学したお子さん

保護者の希望で通常級にて入学。周囲からは心配されたが、担任の先生やまわりの友達のサポートで、意外なほどすんなり通常級での学校生活をスタートできた

解説

このようなケースの場合、ひとつ要因として考えられるのは、担任の先生やクラスの友達のサポートがあった、ということです。

本当にありがたいことですが、これはある意味「運頼み」な部分でもあります。

担任の先生の力量や個性、お子さんとの相性、クラスのメンバー構成などは、入学前にコントロールできない要素だからですね。

また、進級して担任やクラスのメンバーが変わると、状況も変わる、という可能性もあります。

実際、1年生の時はこのような状態だったが、2年生に進級したら急に適応が難しくなったということも、残念ながらあります。

もうひとつ考えられるのは、就学前に幼稚園や保育園、療育などで身についていた集団生活のスキルが生きていた、という要因です。

就学前のトレーニングによって、ある程度の時間落ち着いて学習に取り組んだり、困ったときに適切なやり方でSOSを出したりできると、通常級で過ごすことはぐっとハードルが低くなります。

ケース2 行動面で心配はあるが、幼稚園・保育園でなんとかやれていたので、通常級でいけるのでは?と想定されていたお子さん

通常級にて入学したが、想定より学校生活でのつまずきが多く、学校が嫌いになってしまいそうな状況に…結局、1年生の途中で支援級へ移った

解説

幼稚園や保育園で、なんとなく集団生活がスムーズに送れていたので、通常級でいけるかも?と想定したけれど、実際に入学してみたらなかなかしんどかった…

というのは、比較的よく見られるケースです。

幼稚園や保育園では、「加配」といってそのお子さんのために先生が一人、ほぼマンツーマンでついてくれていたという場合、その支援があったために集団生活を送れていた、ということがあります。

しかし小学校生活で同じような支援を受けるのは難しいです。

小学校入学という、環境が大きく変わるタイミングで、就学前と同じレベルの支援が受けられないとなると、これはかなり大きなつまずきの原因となってしまいます。

 

ケース3 保護者がお子さんの行動面での心配ごとを多く抱えており、支援級への強い希望をもっていたお子さん

支援級で入学したが、交流の時間の様子を見ると、通常級への適応がスムーズ。結局、6年間、多くの時間を通常級で過ごし学習面でも問題がなかったので、中学校入学と同時に通常級へ

解説

あまり多くはありませんが、このようなケースも存在します。

中学校入学と同時に通常級に入るのは環境が大きく変わりすぎて不安」という場合には、6年生から通常級で学んで様子を見、大丈夫そうであれば中学校も通常級、というケースもあります。

このようなケースの場合、

・知的な遅れがなく、支援級でも通常級と同じ進度・高い到達度で学習を進めることができていた

というのが大きなポイントです。通常級に移ったときのギャップが最小限に押さえられます。

また、通常級でトラブルがあったり、感情のコントロールが難しい場面があった場合に、支援級でフォロー(振り返ったり、友達との仲直りを仲介してもらったり、また次はどうすればいいかを一緒に考えてもらったり…)をしてもらうことができ、それを繰り返しているうちに少しずつソーシャルスキルが身についていく…というプロセスをたどることができると、通常級への移行がスムーズになる、と考えられます。

 

支援級・通常級を選ぶ際の判断基準

以上のことをふまえつつ、ざっくりした目安を示してみたいと思います。

支援級をおすすめするケース

身辺自立の面でサポートが必要

まだトイレが心配

着替えをひとりで行うのが難しい

給食を食べる際に介助が必要

などの場合は、支援級をおすすめします

通常級では、これらのサポートをしてもらうことは期待できないからです。

身辺自立はとても大切。お家でも取り組むと同時に、支援級でじっくりと時間をかけ、スモールステップを踏んで指導してもらうのが良いと思います。

 

学習面でお子さんに合わせた指導を望んでいる

知的な発達の面で心配がある場合はもちろんですが、得意なことと不得意なことの凸凹が大きい場合にも、支援級の方が細やかなサポートをしてもらえる可能性が高いです。

通常級でも、取り出し指導や入り込み指導、通級指導教室の利用という手はありますが、あくまで副次的なものです。一人の先生がずっとお子さんに付き添って面倒を見てくれるわけではありません。

また、レアなケースですが、あまりにもIQが高く、学年相応の通常級の授業はつまらなすぎて苦痛であるというお子さんの話を聞いたことがあります。あえて支援級を選び、お子さんに合ったハイレベルな教材を使って学習していたそうです。

(もちろん、学力が突出して高いというだけで支援級に入ったわけではないでしょう。行動面での課題があったのだと考えられます。)

いずれにしても、お子さんのペースで学習を進めてほしい、という願いがある場合は、支援級が良いと思います。

 

先生と細やかなやり取りをしたい

多くの場合、支援級では親御さんと先生の間で、毎日のように連絡帳のやり取りがあります。

先生もお子さん方を見ながら連絡帳を書くわけですから、細かくたくさんコメントを書いてもらうことは難しいと思います。でも、その日の学習内容、お子さんの様子、トラブルがあった場合はその報告など、連絡帳からある程度うかがい知ることができます。

また、登下校の送り迎えを親御さんがする場合、先生と顔を合わせることができ、少しの時間ですが、立ち話でお子さんのことを情報交換できるかと思います。

通常級では、このような細やかなやり取りは難しいでしょう。

先生との細やかなやり取りを望む場合は、支援級をおすすめします。

 

学校生活に対する不安が大きい

入学前の時点で、お子さんの学校生活について心配がある場合はもちろんですが、

学校生活が始まってからも、親子共に不安の種がいろいろ出てきそうだな…

という場合は、支援級を選ぶことで少しでも不安が減るかもしれません。

幼稚園、保育園の時代に、不安なことが後から後から出てきて、その度に先生方に対応してもらっていたり、話を聞いてもらっていたという場合、同じレベルのサポートを小学校の通常級で受けるのは難しいです。

通常級をおすすめするケース

知的な面で心配ごとがない

得意・不得意に大きな凸凹がなく、幼稚園や保育園で、お友達と同じことが同じようにできていた場合、知的な面での心配ごとは少ないと判断して良いと思います。

具体的には、

ひらがながある程度読める

(自分の名前が識別できる、ひらがなだけの看板がなんとなく読める)

園に掲示してあるお子さん方の作品を見ると、我が子のものと他の子のものに大きな差がない

(人物の描き方や工作が分かりやすいかと思います)

日常生活の中で、10までの数がある程度扱える

(「3こちょうだい」に応えられる、お風呂で10まで数えられるなど)

あたりが、ご家庭で判断しやすいでしょうか。

ご心配な場合は、園の先生に率直に聞いてみるのもいいでしょう。

 

友達への興味が強い、仲の良い子がいる

個性として、一人が好きという子も当然いるので、いつも友達と遊んでいなければダメ、ということではありません

ただ、ある程度友達への興味がある、というのは大事です。

年少の頃からだいたい同じメンバーで過ごしていた場合、クラスの友達の名前を覚えているかどうか

また、一方的なかかわりではなく相思相愛の仲のお友達がいる、というのも大きなポイントです。

少し行動面で心配なことがある、初めての場所に不安が強い、という場合は、園で仲良しだったお友達と同じクラスになれるように学校にお願いするというのも一つの手です。

もちろん、聞き届けてもらえるとは限りませんが、お願いしておく余地はあるでしょう。

 

途中入級することも視野に入れている

自治体によって、またその学区、学校によって、途中入級へのハードルの高さは多少違いがあるようです。

就学相談で質問したり、お友達から情報を得たりして、

通常級でスタートし、様子を見て、支援級に途中入級する

 

ということがそれほど難しくなさそうと判断できた場合、思い切って通常級で入学してみる、というのも一つの手かもしれません。

ただ、途中入級といっても気軽に

やっぱり支援級に行かせてくださーい!

いいですよ!では明日からどうぞ

というものではなく、就学相談をやり直すくらいのプロセスが必要です。

それでも通常級で行ってみたい!という場合、あらかじめ学校側にも途中入級の可能性を伝えた上で通常級で入学、ということはできるのではないでしょうか。

これは判断基準としてはおすすめしません

周りの目、外野の意見

・ママ友に「えっ○○ちゃん支援級考えてるの?そんな風には見えないよー、通常級でいいんじゃない?」と言われた

・親族が「支援級だなんて恥ずかしい。外聞が悪い」などと言ってくる

障害や発達の凸凹のあるなしに関わらず、子育てをしていると、必ず周りの目や外野の意見に振り回されそうなタイミングが出てきますよね。

でも、このようなことは、判断基準には入れなくてよいことです。

なぜなら、お子さんの幸せに1ミリも関係ないからです。

もっと言うと、上記のようなことを言ってくる人は、お子さんの将来に責任をとってくれるわけではありません

笑顔で華麗にスルーがベストです。

 

お子さんが「通常のクラスでみんなと勉強したい」と言っている、或いは「支援級で勉強したい」と言っている

お子さんの思い、一番に叶えてあげたいですよね。

それは当然のことです。

お子さんから「みんなと勉強したい」「友達と違うクラスになるのは嫌だ」などの言葉を聞くと、親心は揺れると思います。

ただ、まだまだ人生経験が浅いお子さんが、このような言葉を言った場合、どれくらい学校生活を具体的にイメージできているか疑問です。

同じく、支援級の見学をして「ここで勉強したい!」と言った場合も、もしかしたらそこで目にした遊具や楽しそうな教材に惹かれての言葉かもしれません。

これがすでに小学校生活を何年か積み重ね、いろんな出来事や思いを経験した上でのお子さんの言葉だったとしたら話は別です。

「みんなと勉強したい」にも、「支援級で勉強したい」にも、重みがあります。

でも、まだ小学校での生活がスタートしていない時点でのお子さんの言葉は、支援級、通常級それぞれのメリット・デメリットを理解した上で発せられたものではない、ということを押さえておくべきだと思います。

おわりに

発達支援から少し話はそれますが、以前、自分の道を大きく変更した友人に、

「その選択で、後悔はないの?」と聞いたときに、こんな返事がかえってきました。

「この選択を後悔しないように、これからやっていくんだと思う。」

支援級でも通常級でも、親御さんがお子さんのためを考えて決めた道ならば、それが最善なのです。

あとは、その選択が「よいものだった」といえるように、やっていくだけです。

そして、「あれ、やっぱり違ったな」と思ったら、方向転換するのもあり

それも大事な大事なプロセスのひとつです。

この記事が少しでも、迷っている方の助けになれば嬉しいです。

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