発達障害のあるお子さんの小学校入学準備、
今日は「鉛筆」について考えていきます。
注
このシリーズは、発達障害のお子さん、発達に凸凹のあるお子さんが、
小学校の通常級(普通級)、支援級に入学する際の
入学準備についてまとめたものです。
鉛筆はケースバイケース。お子さんに合ったものを探そう
他の学用品と比べ、
鉛筆については、「オススメはこれ!」と言い切りづらいです。
というのも、お子さんの実態に応じて
かなり選択肢が幅広いから。
・太さ
・芯のやわらかさ
・形状(丸、三角、六角形など)
・補助具をつけるかどうか
・そもそも、鉛筆が適しているのか
など、検討すべき条件がとても多いのです。
今現在、お子さんの手指の発達がどのあたりにあるのか
(大きさ、巧緻性、体全体の発達、等々)
によって、適した鉛筆は違ってきます。
鉛筆はじめの一歩は、こんな考え方で
すでに療育などでお使いのものや、OTさんに勧められているものがありましたら、
それを小学校でも使うのがベストだと思います。
一方、
まだあまり検討が進んでいない、
鉛筆で書く経験をそれほど積んでいない、というお子さんも多いでしょう。
そういったお子さんの場合は、急がず、
入学準備としてはとりあえずオーソドックスな鉛筆を用意する
というやり方で良いかと思います。
入学してしばらくは、ガンガン書くということがないからです。
4月のうちに、できれば専門家のアドバイスを受け、
それが難しければお家でいろいろなタイプの鉛筆を試してみて、
お子さんの学校での様子も見ながら、
どれをメインで使うか決める
というのがベターではないでしょうか。
というわけで、とりあえずの1本
鉛筆についてはこれから検討、という場合に、
とりあえず入学準備として購入しておくと良いのは
・2B
・無地
・六角形
・できれば名入
のオーソドックスな鉛筆です。
これを1ダース購入し、お子さんに使ってもらって、様子を見ます。
↑たとえばこんな商品です。
「できれば名入」としたのは、単純に名前を書くのが面倒だからです。
それでなくてもお名前書きに追われる入学準備。
鉛筆に名前を書くのはけっこう大変です。
しかしシールなどを貼っても、あっという間にはがされるケースが多いです。笑
また、鉛筆は折れたりなくしたりしがちなものであり、
5本入れてあげたはずなのに、気がつくと筆箱の中には1本しかない…
なんて話もよく聞きます。
そんな時、できるだけイライラせずに新しいものを入れてあげるためには、
お名前があらかじめ入っていた方がいいよね、という判断です。
ひらがな・フルネームで入れましょう。
入学後の鉛筆の検討
入学後、少ししてお子さんが学校に慣れてきたら、
お子さんに合った鉛筆を選ぶことができるといいと思います。
・不器用さがあり、鉛筆がうまく持てないお子さん
・書字に困難さがあるお子さん
は、できればOT(作業療法士)にお子さんの書字の様子を見てもらい、
アドバイスをもらえると良いです。
就学前に通っている療育センターにOTが在籍している場合もありますし、
自治体によっては、OTが学校を訪問してアドバイスをくれるところもあります。
学校の先生に相談してみると良いかもしれません。
もしくは、ちょっとお金がかかりますが、
何種類かの鉛筆や補助具を購入して試してみるという手もあります。
候補となる鉛筆・補助具については、また紹介できたらと思います。