発達障害のあるお子さんの小学校入学準備、
今日は「雨具」について考えていきます。
注
このシリーズは、発達障害のお子さん、発達に凸凹のあるお子さんが、
小学校の通常級(普通級)、支援級に入学する際の
入学準備についてまとめたものです。
雨具って大事!そのわけは?
幼稚園や保育園では、基本的に保護者やバスの送迎があったと思います。
雨の日には自転車にカバーをかけたり、車に乗せたり…といった工夫もできたかもしれません。
しかし、小学校は基本的に自分の足で歩いて通学するところが多いでしょう。
雨が降っていても…です。
発達に凸凹をかかえるお子さんの中には、
・雨具の扱いが苦手で、濡れてしまいがち
・水たまりを見ると足を入れずにはいられない
・ちょっとでも服や靴下が濡れると気になってしまう(感覚過敏)
という子が多いです。
したがって、雨具は、
毎日使うものではないけれどとても重要
ということになります。
必要なものはこの3+1アイテム
雨具として必要なものを見ていきましょう。
傘
・ワンタッチで開けるもの
・一般的な低学年サイズは50cm
・一部または全部が透明になっているもの
・留めるテープはマジックテープがおすすめ
・安全のため、明るい色がおすすめ
傘に関しては、
・開く・閉じる練習
・留布でとめる練習(傘の先を地面につけてくるくる回し、留める。とっても難しい)
・雨の中、さして歩く練習
をしておけると良いと思います。
小学校入学時に傘がさせないお子さんや、うまく扱えないお子さんは、けっこう多いです。
通学時に車が通る道で傘をさして歩くのは、けっこう危険が伴います。
レインコート
傘だけでは洋服が濡れてしまうくらい雨が強いときに、
傘に加えてレインコートも羽織らせると安心です。
雨用のランドセルカバーも多く売られていますが、たいてい失くします。
私のおすすめは、ランドセルごと着れるポンチョタイプのレインコートです。
遠足の時にも、「雨具は傘ではなくレインコート」と指定されることがあるので、
1枚もっておくと便利です。
服よりサイズアウトしにくいですし。
男女ともに、明るい色がオススメです。上記の商品でいえばベージュですね。
長靴
靴下が濡れると大変なことになるお子さんがけっこういるので、
長靴はあった方が良いです。
学校までの距離を歩いても疲れないように、軽いものがおすすめです。
置き傘(オプション)
共働きなどで、急な雨の時に保護者がお迎えに行けない場合には、
置き傘があると良いと思います。
我が家も、学校のロッカーに1本置かせており、年に何度か活躍しました。
折りたたみ傘は、低学年のお子さんや手先の器用さがまだ発達途上のお子さんには
非常~~に扱いづらく、ハードルが高いのですが…
練習すれば「開く」ことはできると思いますので、
とにかく開いて、家に帰り着いてもらい、
たたむのは親がやる、くらいの気持ちでもいいと思います。
もちろん将来的には、折りたたみ傘を扱えるようになってほしいですが、
入学時にあわてて練習するのはちょっとお子さんへの負担が大きいかもしれません。
雨の時は時間と心に余裕をもって!濡れるのはある程度覚悟の上
大人でも、雨の中仕事に行くのは気が重いもの。
お子さんならなおさらです。
特に発達に凸凹のあるお子さんは、気圧の変化に敏感な場合が多く、
天気が下り坂だったり台風だったりすると、それだけで機嫌が悪くなってしまうことも。
雨の時には、いろいろな心理的ハードルを一気に下げて、
「とにかく無事に学校にたどり着けば花丸」
と考えましょう。
記事の中でいろいろと雨具を紹介しましたが、それでも濡れるときは濡れます。
・換えの靴下
・着替え(Tシャツ、ズボン)
をもたせるのも一つの手かもしれません。