子供とのお出かけ、座り込みが多くて気が重い…
そんな保護者の方に向けた記事です。
支援者や先生方にも、もしかしたらヒントになるかもしれません。
「飽きてしまう」を分解すると?
子供は楽しいことを求める天才ですから、
つまらないこと、飽きてしまうことには敏感です。
「飽きてしまう」ってどういうことか、と考えてみると、
・そもそも、行き先や道中が興味をもてるものではない
・景色が単調、または慣れすぎている
・全体的にみて、刺激が少ない
などがあります。
じゃあどうすりゃいいの?
対処法としては、次の事柄が考えられます。
大人の用事には、できるだけ連れていかない
「それができりゃ最初から苦労しないよっ!」と思いますよね…
なのですが、やはりお互い最もストレスがないのは、これなのです。
生活上どうしても必要な買い物や、大人の通院、用事。
家で見てくれる人がいない状況では、連れていくよりほかはありませんが、
工夫の余地が1ミリでもあるのではないか、と考えてみるのも手です。
例えば、
・買い物はオンラインで済ます
・あらかじめ用事をまとめてスケジューリングしておき、
自分以外の大人が家でみてくれる時や、デイサービス等を利用する時に済ませる
といったような感じです。
「うちの子は、
私以外の家族やデイサービスでは、面倒を見られないのです」
というお母さんの嘆きを聞くことがあります。
でも、お母さんとしか過ごせないというのは、お互いにしんどくありませんか。
母とて人間ですから、急に体調を崩す場合もあります。
万が一の場合に「詰み」にならないように、という意味もこめて、
少しずつ、少しずつでも、関われる大人を増やしていくことをおすすめします。
暇つぶしグッズを用意する
お子さんの興味感心、好きな感覚に合わせて、
何点か暇つぶしグッズを持っておきましょう。
感覚遊びが好きなお子さんなら、いわゆる「センサリートイ」。
市販のものもありますが、
・ひも
・プチプチ
・空のペットボトルに鈴などを入れ、蓋が開かないようにしたもの
・ダンボールの切れ端
大人から見たら、「え、それ!?」と思うようなものが
意外とお子さんにとってはお宝だったりします。
あるいは、好きなキャラクターがあるお子さんなら、
そのキャラクターのシールブックや塗り絵、絵本。
鉄道好き、クルマ好き、戦国武将好きなどのマニア系のお子さんには
図鑑が最適ですね。
また、大人の手が空いていないとできませんが、
メモ帳やお絵かきボードを持っていくと、
会話しながら絵を描いてあげたりすることができて、
暇つぶしとしてはとても有効です。
ここぞという時のために、
お菓子を用意しておくのも大事だと思います。
口の中の滞在時間が長いもの
こぼれにくいもの
ということで、ノンシュガーの飴などがオススメです。
いずれにしても、暇つぶしグッズは複数用意しておき、
ローテーションで出すことで、
新鮮味を失わず楽しめます。
細部を変える
通院やきょうだいの送迎など定例のお出かけの場合は、
同じルート、同じ交通手段だと飽きてしまうことがあります。
・ちょっと違う道を通る
・いつもなら電車で行くところをバスにする
などということができると、
飽き予防になります。
試してみることに失敗はない!打率3割をめざそう
お子さんが飽きないように、
あるいはたくさんの大人と過ごせるように、
いろいろと試す。
成功より失敗のほうが多いので、心折れかける作業です。
でも、失敗が当たり前です。
プロ野球選手だって3割打てればすごいのですから、
10個試して3個当たったら花丸
くらいの気持ちで、のんびりいきましょう。