こんにちは、たま@tama_tetoteです。
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うちの子、私が何か注意するとすぐに言い訳するの…
のらりくらりとかわされてる気がして、イラっとしちゃう!
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どう見ても自分が悪いのに、人のせいにすることがあって…
トラブルの種にもなるし、印象悪いからやめさせたい!
たしかに、言い訳で返されたり、人のせいにしている姿を見たりすると、ガッカリしちゃいますよね。
この記事では、
- 言い訳が多いのはどうして?
- 言い訳が多い子への対処法、これはNG!
- こうすれば効果大!言い訳が多い子へのおすすめ対処法
についてお伝えします。
お子さんの言い訳に悩んでいるあなたのヒントになると思いますよ!
- 今はまだ、言い訳云々の段階ではない
- 特に言い訳が気になることはない
という方も、今後のために読んでいただけたらきっとお役に立つと思います^^
では、早速いってみましょう!
言い訳が多いのはどうして?
言い訳をしてしまう子、自分の非を認められない子は
自己保身
に走っている、と言い換えることができます。
つまり、
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自分の身を守る必要がある
とお子さん自身が感じているということなんです。
- 自分の非を認めてしまうと、叱られる
- できなかったことを認める=
自分の能力の低さを認めてしまうことになる
とお子さんが思っている、
と言い換えることもできますね。
具体的にみていきましょう。
1.非を認める→叱られる という経験をしている
「ぼくがこぼしちゃった…」
「もう!ダメでしょ~!!すぐに拭きなさーい!!!」
こんな会話、していませんか?
素直に自分の非を認めた結果、頭ごなしに叱られる。
そんな経験を重ねたお子さんは
「自分の非を認めると、困ったことになるんだな」と学習します。
その結果、「言い訳をして叱られることを回避しようとする」のです。
お子さん自身の経験だけでなく、
友達やきょうだいが、自分の非を認めた結果叱られる場面を見た
という経験も影響することがあります。
2.言い訳をする→叱られない という経験をしている
そんな言い訳をした結果、
「仕方ないわね…」
と許される。
そんな経験を積むことも
「言い訳って便利だな」と学習させてしまいます。
これも同じく、家族や友達が
「言い訳をする→叱られずに済む」
という場面を多く見ていると、
「自分も言い訳をして、叱られないようにしよう」
と決心してしまうことがあります。
3.自分の能力を評価してほしいと思っている
成長に伴って自尊心が芽生え
- 「すごいね」「えらいね」と言ってほしい
- できる、と認めてほしい
という欲求が強くなってきます。
すると、その気持ちの裏返しとして
- 失敗を認めたくない
- できない、と思われたくない
という欲求も強くなります。
お子さんが言い訳をするのは
叱られたくないという気持ちよりも、
「できなかった」「失敗した」と思われたくない
という気持ちからきているかもしれません。
4.もしかしたら、単に聞かれたことに答えているだけかも!?
これ、意外すぎてずっこけるのですが…
責めるニュアンスで
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どうしてできないの?
と聞かれたとしても
言葉の裏にある相手の気持ちに気づかず単純にその理由を答えてしまうことがあります。
特にASD傾向のあるお子さんに多いです。
たとえば、「どうして字を丁寧に書けないの?」と聞かれた場合。
空気を読むタイプのお子さんなら
(あっ、字が汚かったからママは怒ってるんだな)と感じ、
「ごめんなさい…次から丁寧に書くよ」と言えるかもしれません。
でも、そうでないお子さんの場合ですと
(ママは理由を聞いているんだ。答えなくちゃ)と感じ
「時間がなくて急いで書いたから」
「おにいちゃんが机を使っていてぼくは床で書いたから」
と、律儀に答えるんですね。
それが、大人からしたら「言い訳」に聞こえてしまうんです。
おまけ 言葉がぐんぐん発達しているという見方もできるよ!
言い訳は困った行動と思いがちですが、それって実は、言葉の発達がなければできないことなんです。
これまではごく簡単なことしか伝えられなかった子が言い訳をするようになった。
イライラさせられることが多いと思いますが、
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そうか、こんなにいろいろ考えて喋れるようになったんだな
そう考えてみるのも、精神衛生上いいかもしれませんね。
言い訳が多い子への対処法、これはNG!
ついついやってしまいがちだけど、実はNGな対応があります。
かえって言い訳が増えてしまったり、お互いにイライラして終わったりしちゃう…そんな結果になりかねません。
知っておくことで、「やらないようにしよう」と思えるので、読んでおいてソンはないです。
1.「言い訳しないの!」と叱る
せっかく注意したことに対して、お子さんが言い訳を返してくると、反射的に
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言い訳するんじゃない!
とか
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言い訳しないの!
と言いそうになりますよね。
でもこれ、はっきりいって意味ありません。
「だって…」
と、さらなる言い訳を生んでしまったり、あるいは
「?なんのこと?」
と、本当に何を叱られているのかわからないこともあります。
お子さんとしては、「自分は言い訳をしている」という自覚がないことが多いからです。
2.言い訳の内容に関して議論を始める
言い訳だけに限ったことではないのですが、
「ああ言えばこう言う」
をお互いにやり始めてしまうと、これは残念な結果にしかなりません。
お子さんが右手だけを食卓の上に出し、左手は下におろした状態で食べているとします。
大人「ちゃんと両手を机の上に出して食べなさい」
子供「足がかゆいからかいてたの~。」
大人「どうしていつもご飯のときだけ足がかゆくなるの?おかしいでしょ?」
子供「だってしょうがないじゃん、いつもかゆくなっちゃうんだから。あーだこーだ」
大人「そんなにかゆいんだったら、あとでお薬塗ってあげるわよ…」
子供「お薬やだー。べたべたするんだもーん。あのお薬嫌い。アンパンマンのお薬買ってよー。」
大人「アンパンマンのお薬なんて売ってないわよ」
子供「売ってるもーん。◯◯っていうお店で売ってるもーん。」
…(以下、楽しいが無益なやり取りが続く。食事は進まない。マナーも改善しない)
こんなこと、ありませんか?
お子さんの言い訳にとらわれ、内容にツッコミを入れ始めると、きりがありません。
特に言葉の発達が顕著なお子さん、アスペルガータイプのお子さんですと、言い訳の応酬を楽しみ始めてしまうこともあり、論点を巧妙にずらされてしまいます。
こうなってしまったら相手の思うつぼです。
3.怒鳴る、強い口調で叱る
お子さんの言い訳が重なると、大人はどうしてもイライラしてきます。
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この子はいつも言い訳ばかりだ。こらしめてやらないと
そんな気持ちが芽生えてきてしまうことがあります。
その結果、
- 怒鳴る
- 強い口調で叱る
- 威圧的な態度でコントロールしようとする
という対応をとってしまうことがあります。
でもこれ、百害あって一利なしです。
お子さんは
「怖い。結局、どうすりゃいいのかわからない」
と感じてしまうだけです。
その場の雰囲気も悪くなってしまいますよね。
それに、「強い態度で従わせる」ということを繰り返すと、
- 怖い人の言う事しか聞かない
- 自分の主張を通したいときに同じく強い態度をとる
という「副作用」が出てしまうのです。
あとあと困ったことにしかなりませんので要注意です。
こうすれば効果大!言い訳が多い子へのおすすめ対処法
ここまで、「言い訳へのNG対応」をみてきました。
「じゃあどうすりゃいいのよ?」って思いますよね…。
おすすめ対処法をたくさんお伝えしますので、
「これならできそう」
「これはうちの子に合いそう」
と思うものから、試してみてください。
1.言い訳そのものは黙って聞き、華麗にスルー(教育的無視)
まず、お子さんが言い訳を始めたら、それに対して反応してはいけません。
「お地蔵さん」になったつもりで、ただただ自分の気配を消してください。
あえて効果音をつけるなら「スン…」という感じです。(伝わりますか?)
教育的に無視をすることを、応用行動分析では「消去」といいます。
適切でない行動を「消去」するために、「反応」をしないのです。
お子さんの言い訳を聞くと「また始まった…」とついイライラしてしまいますが、ここはじっとこらえてお地蔵さんになる。
試してみてください。
2.NG行動はスルーしつつ、OK行動を具体的に示す
NGな行動について「◯◯しちゃだめだよ」と注意をすると、必ず言い訳を食らいます。
なので、「禁止」と「注意」をいったん封印しましょう。
そのかわり、「やってほしい行動」「望ましい行動」を具体的に伝えます。
「食べるときに足をぶらぶらさせないの!」と言う代わりに、
「足を床につけて、かっこよく座ろうね」と伝える。
「スーパーの中で走るなー!」と叫ぶ代わりに、
「ママと手をつないでいてね」と伝える。
そんなイメージです。
3.できている行動をめちゃくちゃ褒める(本人でも、本人以外でも)
NG行動は「無視」で「消去」とお伝えしました。
OK行動は「称賛」(ほめること)で「強化」しましょう。
「え、そんなの当たり前…」と思うようなことでも、それがNG行動でない限り、ほめる材料です。
いつもひじをついてご飯を食べているお子さんが、1秒でもひじをついていなかったらほめほめチャンス!
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わあ!かっこいい姿勢だね!
とほめます。
ほめる対象はお子さんだけではありません。
一緒に食卓についているご家族をダシに使いましょう。
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パパ、食べる姿勢がかっこいいね!さすが我が家のキャプテン!
みたいな感じです。
パパは面食らうかもしれませんが、お子さんにとっては効果ありますよ。
「おっと、自分もかっこいい姿勢とやらを試してみよう」と思ってくれるはずです。
4.ミニ劇場で「言い訳している人」を客観的に見せる
なかなかこちらの思う通りに動いてくれない、そんなお子さんに試してほしいのが「ミニ劇場」です。
これはあなたが女優(俳優)になるということ。
例を挙げます。
言い訳をやめられないお子さんの前で、「言い訳劇場」を展開すると…
パパ「だって、また履くかもしれないもん!それに洗濯機まで歩くと足が痛くなるんだよー!」
ママ「えっ…(ありえないという顔をしてお子さんを見る)パパ、言い訳してるよね?ちょっとかっこ悪くない?」
こんな感じです。
コツは、NG行動役(この場合はパパ)が、思いっきり「クズな言い訳」をやって見せること。
そして、お子さんに対して「あなたもやってるけどね(笑)」などとは、決して言わず、あくまで「他人事」として扱うことです。
なぜこれをやるかというと、お子さんにとって、
からです。
自分が「言い訳はだめ!」と責められても受け入れられない。
内心、「あんまりよくないな」と思っていたとしても、そのことを認めたくはないはずです。
でも自分以外の人間が同じ過ちを犯しているのを客観的に見ると、「それはナシでしょ~」と思えるんです、人間って。
これはお子さんに限ったことではありませんし、定型発達だろうが、発達に凸凹があろうが、皆一緒ですよね。
我々大人だって、何かをやらかして、
「あなたが悪い」
とド直球で言われるとつい自己防衛本能が働いて「そんなことないよ!」と反発したくなりますが、同じことを他人がやらかしていたら、「それはだめでしょ~」と判断してしまいます。
この「ミニ劇場」、お子さんの発達段階にもよりますが、指人形やパペットを使っても効果的です。
もちろん、言い訳以外のNG行動にも使えます。
お子さんは、NG行動をする役の演技を見て「そんなことしたらだめだよ~」などと笑いつつ、内心では「そうか、それはしたらいかんのだな」と理解してくれることが多いですよ。
5.トラブルや失敗に対しては、「次はどうすればいいと思う?」と聞く
自分の非を認める→叱られる
という経験を積むと、お子さんは次第に
自分の非を認めない
というふうになっていきます。
言い訳マシーンの完成です。
そうならないためには、
という経験を積ませることが必要です。
とはいえ、お子さんの失敗に対して
「自分の非を認めて偉いね~」
と褒める…ってなかなかできないですよね。
その代わりにおすすめしたいのが、
「未来に目を向けさせる」
というやり方です。
たとえば、お子さんがよそ見をしながら牛乳をコップに注いでいて、こぼしてしまった。
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あんたがよそ見してたからでしょっ!もう、こんなにこぼして…
と叱ると、
![きなこ](https://tetote-tama.com/wp-content/uploads/2021/03/26245.jpg)
だってお兄ちゃんが話しかけてきたんだもん
と、言い訳を誘発してしまいます。
そこで、
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こぼれちゃったね。次、また牛乳をコップに注ぐときは、どうすればいいかな?
と、(責めるニュアンスはなしで)聞いてみたらどうでしょう。
![きなこ](https://tetote-tama.com/wp-content/uploads/2021/03/26245.jpg)
うーん…コップをよく見る?
と、お子さんなりの答えが返ってくるかもしれません。
そこに「言い訳」が入る余地はないですよね。
「次はどうすればいいかな?」は、
- 責められている感を感じさせない
- 自然と、失敗の原因と再発防止策を考えられる
という意味で「魔法の言葉」なんです。
まとめー言い訳を封じられたら、支援者として一人前!
お子さんの言い訳場面に遭遇したときに、自分の感情に流されることなく
- 問題行動は消去(教育的無視)
- 望ましい行動に目を向け、ほめたり、例示したりする
ということができたら、あなたの「支援者」としてのスキルはかなりのものです。
言い訳だけでなく、いろんな場面で使えるスキルになっているはず。
また、お子さんにとっても、
自分の過ちを認める
ということができるようになると、社会の中でぐっと生きやすさが増します。
そう考えて接してみてくださいね。
![たま](https://tetote-tama.com/wp-content/uploads/2021/01/26234.jpg)
応援しています!