【発達が気になる子のかんしゃく・暴力】まずはじっくり把握してみよう

行動問題

こんにちは、たま@tama_tetoteです。

かんしゃくや暴力には、いろいろな要因があることがわかったよ。
でも、結局のところどうすりゃいいの?

知りたいのはそこですよね。
早速対処法をお伝え…したいところなのですが、まずその前にやるべきことがあるんです。

まずは状況確認だ!~どのような条件のもと、問題の行動が起きているのかを把握する

お子さんの行動問題が起きると、わたしたち大人も冷静さを失ってしまうことがあります。

  • 危ない!けがでもしたらどうしよう?
  • 周りの目が気になる…しつけのできていない子と言われてしまうかも
  • ああ、しんどい…どうしていつもこうなるの?

それは無理のないことですよね。
大人だって人間です。目の前で大切な子どもが暴れていたら、とても平常心ではいられません。

とはいえ、まずおすすめなのは「ちょっと冷静になって、状況を把握すること」なんです。

この「問題行動の把握」がしっかりできれば、対処法は自然と見えてきます。
反対に、問題行動をよーく見ることをせずにいろんな対処法を試しても、結局ムダになってしまうことも…。

では、どんなポイントに注目して把握すればいいのでしょうか。

把握すべきポイントその1 頻度は?

お子さんのその行動、毎日起きるものですか?
それとも、数日~1週間に1回程度でしょうか?
あるいは、もっと不定期に、突発的に起こりますか?

ふりかえってみましょう。

 

できたら、カレンダーや手帳にでも、ちょこっと記録をつけておくと役立ちます。

把握すべきポイントその2 どういうシチュエーション?

  • 時間帯
  • 天気・気圧
  • 場所
  • その日のスケジュール
  • 周りにいるメンバー

などをちょっと注意して観察してみましょう。

朝や昼間はきげんがよくても、夕方の疲れがたまった頃に起こりがちかもしれません。

低気圧の時にきげんが悪くなりがちかもしれません。

お子さんが安定して過ごせる場所、不安定になりがちな場所はないでしょうか。

特定の予定(嫌いな教科、習い事など)がある日にイライラしていませんか。

また、周りに誰がいるか、も重要ポイントです。
嫌いな人がいるとイライラ…はすぐに思いつきますが、意外と、甘えたい大好きな相手がいる時に行動問題が起きやすいお子さんもいます。

把握すべきポイントその3 どんな相手?

誰かに対してかんしゃくや暴力が起きてしまう時、その相手はどんな人でしょうか。

いつも同じ、特定の家族や友達でしょうか。

それとも、その時々で近くにいる人が巻き込まれていますか。

自分より弱い相手に対してやってしまいがちなのか。

それとも、大好きな相手にやってしまうのか。

暴れたりモノを投げたりすると、そのお子さんだけが悪者になりがちですが、もしかすると一方的なものではないかもしれません。

相手の行動にも、何か誘発的なものがないか。

そういう視点で見てみることも役立ちます。

把握すべきポイントその4 その行動の結果、どんな「トク」をしている?

「人間が何か行動を起こすとき、そこには必ず何らかの”トク”(=報酬)がある」

この考え方を身につけると、発達に特性のあるお子さんへの支援はぐっとラクに進みます。

実は私たち人間は誰でも、報酬のないことは基本的に「やらない」のです。
かんしゃくを起こしたり、暴れたりすることによって、お子さんなりに何らかのトクをしている(=報酬を得ている)はずです。

え?暴れたからといってお小遣いあげたりなんて、してないけど?

ここでいう「報酬」とは、必ずしもお金や物、ほめ言葉だけではありません。

たとえば、このようなことが考えられます。

要求が通る

物を得られる、順番を先にしてもらえるなど、自分が要求したいことが、暴れることによって得られる。

 

ジャイアンがよく使う手ですね。笑

スッキリする

イライラしている時に、物や人に当たってスッキリする。
言葉で伝えられない悔しさや怒り、悲しみを、力で表し、表現欲を満たす、というパターンです。

注目を得られる

大きな声で泣いたり、暴れたりすることで、みんなが自分を見てくれる。
または、周りの大人が声をかけてくれたり、そばにいてくれたりする。
これも、報酬になることがあります。

嫌なことから逃げられる

いやな活動をしなくて済む。あるいは、嫌いな環境から離れられる。
また、上記とは逆に、わずらわしい大人の注目から逃げられることを報酬と感じるお子さんもいます。

好きな感覚が得られる

特定の感覚が好きなお子さんにとっては、何かを叩いた感触や音が報酬になることがあります。

 

人の泣き顔や怒った顔が好き、というお子さんもいて、自分の行動の結果他者がそのような表情をすると嬉しくなることもあります。

まとめ 状況を把握できると、解決のヒントが見えてくる

ここまでをおさらいしましょう。

発達が気になるお子さんのかんしゃく、暴力は、状況をしっかり把握することが大事

頻度
状況
相手
その行動によってどんな「トク」をしているか

これらの観察によって「どんな時・場合にかんしゃく・暴力が起きやすいか」が見えてきたら、次は

かんしゃく・暴力が起こらないのは、どんなときか

にも気をつけて見てみましょう。

あの子はいつもいつも、かんしゃくを起こして暴れる

そう思いがちですが、24時間365日ではないはず。
「起きていないとき」があるのではないでしょうか。

その、「起きていないとき」こそが超重要なヒントとなるのです。
「かんしゃくや暴力を起こさない条件」が、そこにはあるからです。

う~ん、もっと具体的に知りたいよ

個別のケースについては、マンツーマンでお話させていただくのが一番です。

2023年4月にOPEN予定の「オンラインおやこ発達支援相談室てとて」では、30分無料個別相談を企画しています。
プレオープン期間には、保護者の方むけセッションの無料モニターも募集する予定です。

まだ告知できる段階まで進んでいないのですが、今がんばってHPを整備していますので、もう少々お待ち下さい。

発達に特性のあるお子さんの保護者、支援者の方など、できるだけ多くの方のお役に立ちたいと思っています。

次回は、「かんしゃく・暴力を予防するための環境調整について」お伝えします。
「そもそも、そういう状況を作らない」ためにどうすればいいか、詳しく解説していきますね。

たま
たま

お楽しみに!

タイトルとURLをコピーしました