発達凸凹キッズ、支援級へ移ったほうがいい?その前にできること徹底解説~学校編~

学校生活のなやみ

こんにちは、たま@tama_tetoteです。

学校の勉強についていけていないみたい…

ふつうのクラスじゃ難しいのかな?

特別支援級に入ることを考えてみようかな

授業中に立ち歩いたり、

集団から逸脱したり…

クラスのみんなと同じ行動が取れてないみたい。

子ども本人も

「学校に行きたくない」

って言い始めちゃったよ…

誰に相談すればいいんだろう?

 

このように、いわゆるふつうのクラス(正式な言い方は、「通常の学級」)で勉強しているけれど、

  • 学習面でつまずきがある
  • 行動面で不安なことがある

というお悩みを抱えているお子さんやママ・パパ。

今回の記事は、そんな方のために書きました。

支援級に移る前に、できることがあるんです。

詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

 

はじめに~「段階的な支援」という考え方~

最近教育現場で一般的になりつつある考え方として、

「段階的な支援をしていこう」というものがあります。

 

「◯◯ができない子は、

通常の学級では勉強できません。

すぐに支援級にいきましょう」

ということではなく、

「学習面や行動面で心配ごとがある」お子さんに対し、

1.まずはクラス全体に対して支援

(クラスの環境をととのえ、どの子にとってもわかりやすい、すごしやすい場にする)

2.それでも困難さを抱えがちなお子さんがクラスの中で過ごしやすくなるような支援

(クラスの中で個別におこなっていく、補足的な支援。

このあと解説する「入り込み指導」「支援員さんによるサポート」など)

3.それでも心配ごとがあるお子さんに対して、個別におこなう支援

(2.までより一歩進んだ、柔軟なかたちの支援。

このあと解説する「取り出し指導」など)

 

以上のように、段階を追って支援していく考え方です。

海津亜希子先生という方が提唱している「多層指導モデルMIM」

や、

スクールカウンセラーの方が心理的な援助を行う際に使う考え方

などが有名です。

「通常の学級で苦しさがある」→即、「支援級への移籍」ではなく、

上のように段階を踏んで支援していく。

 

たま
たま

その道のりの中で、

お子さんにフィットする支援が見つかればしめたものです。

 

また、これらの支援では難しそうだ、と分かれば、納得して支援級に行くこともできるのではないでしょうか。

支援級へ移ったほうがいいの?その前にできること

お子さんの学習面・行動面の困りごとがあり、通常級ではむずかしさを感じている。

そんな場合、支援級へ移ることを検討する前に、できることをまとめてみました。

 

学校に相談&問い合わせしてみるべきこと5選

まずは、学校への相談です。

これまで、担任の先生とはいろいろな場面で連絡を取り合っていることと思います。

それでも問題が解決していない、という場合、次のステップとしてはこうなります。

1.特別支援教育コーディネーターに相談する

どの学校にも、「コーディネーター」と呼ばれる先生がいるはずです。

「特別支援教育コーディネーター」

「支援教育コーディネーター」

など、呼び方は少しずつ違っているかもしれません。

しかし、在籍するお子さんがたやママ・パパの困りごとに対応するという点では一致しています。

はじめの一手として、この「コーディネーター」に相談してみるのがもっともオススメです。

どの先生がコーディネーターなのかわからないよ?

うちの学校にはコーディネーターっていないんじゃ…

そんなときは、担任の先生か、校長先生・教頭先生に聞いてみてください。

本来、どの学校にもいるはずの役職です。

 

2.取り出し指導をお願いする

コーディネーターとのつながりがつくれたら、「取り出し指導」について聞いてみましょう。

「取り出し指導」とは、お子さんが一定の時間、クラスから離れ、担任とは別の先生と勉強することです。

「毎週火曜日の2時間目」というように時間を決めることも多いです。

取り出し指導では、

  • 苦手なところにフォーカスした内容
  • つまずきやすいところの重点的な補強
  • 漢字や計算など基礎の部分の底上げ
  • 先行学習(予習的な内容)

などが行われます。

国語・算数の学習が中心になると思います。

この「取り出し指導」について、

  • そもそも、学校として行っているか
  • お子さんがこれを受けることは可能か
  • 可能な場合、頻度・内容はどんな感じになるか

といったことについて、聞いてみると良いです。

受け入れてもらえそうな場合は、お願いしてみましょう。

 

3.入り込み指導をお願いする

 

取り出し指導をしてもらうほどではないけど、

クラスで学ぶことにちょっと不安がある…

 

そんな場合は、「入り込み指導」というものもあります。

これは、担任以外の先生がお子さんのいるクラスに「入り込んで」指導してくれるというもの。

あなたのお子さんだけに張り付いてもらうのではなく、他にも困っている子がいれば、そのお子さんと一緒に支援してもらう形になるでしょう。
きなこ
きなこ

困り感がそれほど大きくはないけど、担任の先生以外にちょこっと助けてくれる先生がいると助かる…

そんな場合、「入り込み指導」の先生は味方になってくれます。

この「入り込み指導」について聞いてみた上で、可能そうならお願いすると良いでしょう。

 

4.支援員の配置について聞いてみる

がっつりした「指導」とはちょっと違う形になるかもしれませんが、いわゆる「支援員」や「ボランティア」という形で、教員ではない方がクラスに居てくれる場合があります。

お子さんによっては、ちょっと困ったときに担任の先生以外に手を差し伸べてくれる大人が一人いるだけで、困り感が薄れることもありますよね。

そんな役割を果たしてくれそうな「支援員さん」が学校にいないかどうか聞いてみましょう。

 

たま
たま

ここで注意!

  • 取り出し指導
  • 入り込み指導
  • 支援員さんによるサポート

は、併用はできないと思います。

お願いする場合は、

お子さんにとってどれが良さそうかを、コーディネーターや担任の先生と相談してみてください。

 

5.通級指導教室について聞いてみる

  • 取り出し指導や入り込み指導だけでは、ちょっと不安
  • もう少し系統だった指導をしてほしい
  • 特別支援の知識のある先生に指導してほしい
  • お子さんの実態に合った指導をしてほしい

そんな場合は、「通級指導教室」について調べてみましょう。

お住まいの自治体や、通っている学校によって、利用のしやすさは異なるかもしれません。

まずは聞いてみるのが一番です。

 

まとめ

ここまでをおさらいしましょう。

■ 支援級へ移ったほうがいいの?その前に、学校に相談してみること5選

  1. 特別支援教育コーディネーターに相談する
  2. 取り出し指導をお願いする
  3. 入り込み指導をお願いする
  4. 支援員の配置について聞いてみる
  5. 通級指導教室について聞いてみる

 

モヤモヤと考え続けたり、お子さんやご自分、学校を責めるだけでは何も解決しません。

まずは、これらのようなアクションを起こしてみることをおすすめします。

次回は、

支援級へ移ったほうがいいの?その前に、家庭でできること

について解説します。

たま
たま

お楽しみに!

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