こんにちは、たま@tama_tetoteです。
今は通常級でがんばっている我が子。
でも、本当にこのままでいいのかな。
もしかしたら、
特別支援学級の方が
うちの子に合っているんじゃないかな?
この記事では、そんな不安を抱えながら子育てをしているあなたに、
という3つの「サイン」を解説します。
また、それ以外のケースについてもお伝えしているので、ぜひ最後までお読みください。
1.ストレスかな?という行動が出てきた
お子さんが通常級でしんどさを感じている場合、
- これまではしなかったような行動
- 気になる身体症状
が出てくる場合があります。
抜毛
抜毛とは
のことです。
難しい問題に取り組んでいる時や不安な時に出やすいです。
- 学校やおうちで、お子さんの周りに不自然なほど髪の毛がちらばっている
- 髪が薄い箇所が目立つようになってきた
- 眉毛やまつ毛が薄くなり、顔の印象が変わってきた
という場合は要注意です。
爪かみ、指しゃぶり
癖として爪をかんだり、指をくわえたりしてしまうお子さんも多いですが、
- これまでなかったのに出てきた
- 指先がボロボロになるくらい、爪をかんだり指をしゃぶったりしている
という場合は、気にかけて観察してみてください。
チック
- 目をギュッと閉じる
- 顔をピクッとしかめる
- 肩をすくめる
などの動きを瞬間的に行ってしまう症状を「チック」といいます。
咳払いを繰り返したり、「アッ」といった声を出すタイプのチックもあります。
チックは、生まれつきの脳の仕組みが原因ですが、ストレスがきっかけになることもあると言われています。
腹痛やじんましんなどの身体症状
学校に行くタイミングになったり、学校の話題が出たりすると、
- お腹など、身体のどこかが痛くなる
- じんましんなどの皮膚症状が出る
- 微熱が出る
といった場合があります。
そのお子さんの、「弱い場所」に出ることが多いので、
疲れると出る症状
と重なることがあります。
2.学校に行くことや勉強することをいやがるようになった
ここからは学校や勉強への「拒否」についてみていきます。
登校をいやがる
シンプルに「学校に行くのをいやがる」ケースです。
理由をたずねてもはっきりとした答えが返ってこないことも多いので、単なる「登校しぶり」と受け取られがちです。
理由をおうちの方に伝えようとしないのは、
自分の状況を言語化することがむずかしい
こととともに、
お子さんなりのプライドがあり、伝えたくない
ということも原因と思われます。
お子さんなりに、
- できない自分
- 学校で良くない行動をしている自分
を自覚しているけれど、認めたくない。
とくに、大好きなおうちの人には知られたくない。
という葛藤があるのです。
宿題をしたがらない
学習の遅れが出ている場合、お子さんにとって宿題はかなりキツイです。
学年が上がれば上がるほど、難易度も高くなりますし、取り組み方についても
- 何をどうすればいいかわからない
- 自主性に任される部分が増え、やり方に迷う
という状況が出てきます。
そうなってくると、モチベーションが下がるのは当然。
おうちの方が声をかけてもすんなりと取り組めなくなります。
3.自己否定の言葉や無気力な様子が出てきた
最後は、いわゆる「二次障害」と言われるような行動、様子です。
「どうせぼくなんて」「わからない、できない」という言葉が増えた
何かにチャレンジさせようとしたり、勉強を促したりした時に、
- どうせできないし
- わからないからやらない
- どうせぼくなんて…
というような「自己卑下」「自己否定」の言葉が出てきたら要注意です。
また、無気力になり、
- 何かにチャレンジしよう
- やってみよう
という気持ちが薄れてきていたら、「学習性無力感」という状態になっているかもしれません。
中学校や高校の教室で、ノートを開くこともせず、ただ机に突っ伏し続けるだけという生徒がいます。その背中は、「やる気が起きない」という無気力な状態であることを訴えているように見えます。こうした状態を、アメリカの心理学者マーティン・セリグマンは「学習性無力感(Learned Helplessness)」とよびました。
学習性無力感とは、「自分の行動が結果を伴わないことを何度も経験していくうちに、やがて何をしても無意味だと思うようになっていき、たとえ結果を変えられるような場面でも自分から行動を起こさない状態」のことをいいます。
子ども理解の「そこ大事!」 第3回 | みつむら web magazine | 光村図書出版東京都立矢口特別支援学校 主任教諭の川上 康則先生が、子どもたちとの距離を埋めるための大事なポイントを整理して、具体的に解説します。
行動が荒れ、乱暴になった
- 友達やきょうだいに対して暴言や暴力が出るようになった
- 反抗期というには早い時期なのに、おうちの方に「うっせーな!」など反抗する様子がある
- 物を投げる、壁を蹴るなど「物に当たる」ことが出てきた
学校生活でフラストレーションがたまり、イライラしていると、このような行動につながることがあります。
やさしい子だったのに…
とか、
という場合は、学校でストレスをためていないか気にしてみてください。
学習用具にいたずらや落書きが増えた
- 授業が分からない
- 学習についていけない
という場合、授業中に手持ち無沙汰になり、学習用具に落書きなどのいたずらをすることがあります。
消しゴムや筆箱に、落書きをしていないでしょうか。
ちょっとお子さんの筆箱をのぞいてみてください。
また、
というのも重要なサインです。
テストや学習プリントを家で見せなくなった
学習の遅れがあると、テストや授業で使うプリント類も「バツ」や低い点数が多くなります。
当然、おうちの方には見せたくないでしょう。
「テスト、返ってきた?」
「学校でどんな勉強してるの?プリント見せて」
こんなふうにおうちの方が声をかけたときに、
などの答えが返ってきたら、要注意です。
「ドラえもん」に出てくるのび太のように、テストをどこかに隠蔽している可能性があります。
番外編:他にも…こんなことがきっかけになるケースも
これまで見てきたようなことの他に、こんなことがきっかけで支援級を考えるようになるケースがあります。
他の子からの報告
「◯◯君、授業中なのに廊下にいるんだよ。」
「今日も●●君、けんかしたんだよ。」
など、他の子が良かれと思ってママ・パパに報告してくる場合があります。
それによって、我が子の学校での姿を知った…
というケースです。
学校のことを聞いても話さない
上のようなケースの場合、当人である我が子は学校のことについて「黙秘」していることが多いです。
- 自分でも、学校での姿が良いとは思っていない
- だけどどうすればいいかわからない
という場合、
「最近学校どう?」などと聞かれても
「別に」「フツー」「忘れた」など、具体的なエピソードを話したがらない
という様子が出てくるはずです。
高学年男子、中学生男子はこれがデフォルトになってくるので、判断がむずかしいですが…
担任の先生からの言葉
担任の先生から気になる様子を伝えられることも増えてくるでしょう。
という場合、かなり学校での様子によくない変化が見られるということだと思います。
先生によっては、オブラートに包んだ言い方をされることがありますが、気になる場合は突っ込んで聞いてみましょう。
まとめ 気になることがあったら、まずは相談してみよう
ここまでをおさらいします。
1.ストレスかな?という行動が出てきた
- 抜毛
- 爪かみ、指しゃぶり
- チック
- 腹痛やじんましんなどの身体症状
2.学校に行くことや勉強することをいやがるようになった
- 登校をいやがる
- 宿題をしたがらない
3.自己否定の言葉や無気力な様子が出てきた
- 「どうせぼくなんて」「わからない、できない」という言葉が増えた
- 行動が荒れ、乱暴になった
- 学習用具にいたずらや落書きが増えた
- テストや学習プリントを家で見せなくなった
番外編:他にも…こんなことがきっかけになるケースも
- 他の子からの報告
- 学校のことを聞いても話さない
- 担任の先生からの言葉
ここまで、支援級にうつることを検討したほうがよいお子さんの様子を見てきました。
学校では、基本的に、担任から強く入級を勧めることは少ないと思います。
決めるのはあくまでおうちの方とお子さん本人です。
少しでも気になる様子があったり、不安がある場合は、まずは相談してみましょう。
その結果「やっぱり通常級でもう少しがんばろう」という結果になれば、それはそれで良いのです。
相談する相手としては、
- 担任の先生
- コーディネーター(特別支援コーディネーター、支援教育コーディネーターなど呼び方は色々)
- 信頼できる先生(昨年度までの担任など)
などがあります。
ちょっと家での様子で気になることがあるのですが、学校での様子を教えていただいてもいいですか?
といった感じで、気軽に相談してみましょう。