こんにちは、たまです。
入学前にこれだけはやっておきたいこと
今日は、そのうちの1つ目。
生活リズムを整える
について書いていきたいと思います。
生活リズムを整えるとはどういうこと?
生活リズムを整えるといっても…
具体的に何をすればいいの?
具体的には、
・小学校生活が始まったと仮定して
・それに合わせた生活リズムを今から作っていく
と言うことです。
朝の生活リズム
小学校生活をイメージしてみましょう。
・お子さんは、何時までに登校しますか?
・そして、何時にお家を出ますか?
集団登校など、お友達と一緒に登校する場合は決められた集合時刻があると思います。
1人で登校する場合も何時何分に家を出るとちょうど良い、という時刻があるはずです。
まず、その出発時刻を明確にしましょう。
次に、出発時刻から逆算して起きる時刻を決めます。
お子さんは寝起きが良い方ですか?
それとも、お布団から出てからエンジンがかかるまでに時間を要するタイプですか?
それによっても変わってきますが、
起きてから家を出るまでには、
顔を洗う
着替える
朝ごはんを食べる
歯を磨く
髪をとかす
持ち物のチェックをする
トイレに行く
などなど、やることが意外と多いです。
今、保育園や幼稚園の登園の準備にかかっている時間を参考にして、お子さんの起床時刻を決めていきましょう。
夕方~夜の生活リズム
下校後~寝るまでの生活をイメージしてみましょう。
手を洗う
うがいをする
ランドセルからおたよりなどを出す
宿題があれば宿題をする
明日の時間割を見て準備をする
これらを、
いつやるのか?
誰とやるのか?
イメージしてみましょう。
そして、寝る時刻はとっても大事です。
大人も忙しいと、ついつい寝るのが遅くなってしまって…
気がつけば22時、23時…
と言うご家庭も多いと思います。
その事情は痛いほどよくわかりますが、できれば、20時から21時の間におやすみなさいが言えるようになっているととても安心です。
そのためには夕飯やお風呂を何時までに済ませればいいのか?
ざっくりとでいいので、時間割を作ってみましょう。
それが、「生活リズムを整える」ということです。
考えただけでもちょっと気が重くなってきたよ…
どうして、生活リズムを整えなくちゃいけないんだろう?
それはね…
生活リズムを整える理由2つ
家庭でしかできないことだから
なぜ、生活リズムを整えることが必要なのか。
その理由の1つ目は、家庭でしかできないことだからです。
ひらがなや数字の習得、
身辺自立(着替えやトイレなど)は、学校や療育でサポートしてもらうことができます。
親御さんが抱え込まなければならないなんてことは、全くありません。
しかし、生活リズムについては、外部のサポートには限界があるんです。
ここだけは、多少しんどくても、ご家庭で頑張ってもらわなければなりません。
少々厳しいようですが、それが事実です。
だからこそ、入学前にこれだけはやっておきたいことの1つ目にあげました。
整った生活リズムは成長の基礎だから
理由の2つ目は、生活リズムを整えておくと、それが成長の基礎になるからです。
お子さんが大きくなるにつれ、生活リズムが乱れていく事はあっても、整っていく事はあまり期待できません。
むしろ、思春期に差し掛かると、どんなお子さんでも寝るのは遅くなっていき、起きるのも遅くなっていく傾向があります。
小学校入学段階からそのような後ろ倒しの生活リズムになっていると、
朝起きられず登校しぶりにつながる
日中ぼーっとして授業に身が入らない
自律神経の乱れにつながり体調不良を感じやすくなる
なんてもことも考えられます。
脅かすようなことを書いてしまってごめんなさい。
ですが、生活リズムってそれだけ大事なんです。
ぜひ、他の準備を少々おろそかにしてでもこの生活リズムだけは頑張ってほしいです。
逆に言えば、ここが整っているお子さんは、多少他のことが遅れがちでも、後からどんどん成長していくことが多いです。
伸びしろが大きくなるというか…
生活リズムを整えることが大事なのはなんとなくわかったよ。
でも、それって言うほど簡単なことじゃないよね?
具体的にどうすればいいの?
では、コツをお伝えしますね。
生活リズムを整えるためのコツ3つ
一緒に寝ちゃう
コツの1つ目は、この際大人の生活リズムもある程度子供に合わせてしまうことです。
お子さんを寝かしつけてから家事や自分の時間を持とうとすると、どうしてももろもろ後倒しになってしまいます。
私のオススメは、お子さんと一緒に21時までに寝てしまうことです。
できれば、洗い物や洗濯などの家事は済ませた上で寝ちゃうことをおすすめします。
そして、自分だけ早起きします。
実際、私は子供たちが保育園の頃からこの生活スタイルです。
寝かしつけが必要なくなった今では、私だけが21時に寝て、4時すぎに起きます。
4時起きと言うととんでもないことのように思う方が多いですが、21時に寝ていれば4時に起きても7時間睡眠が確保できます。
4時に起きて、自分だけのゆったりした時間を過ごしましょう。
自分の睡眠時間と朝の自由時間を確保するためと思うとそれが強烈なモチベーションになり、何とかお子さんと一緒に21時就寝をしようと頑張れます。
しくみを作り、ネックになるものは排除!
生活リズムを整えるにあたって色々な「ネックとなる」要因があると思います。
それらを見極め、徹底的に排除していくのです。
お子さんはなぜ早く寝られないのでしょうか。まずその原因をよく見てみると良いです。
例えば、スマホやタブレットなどで動画を見ることをやめられない。
これ、私がかかわる中でもよくあるケースです。
この場合、思い切って
タブレットそのものを隠してしまう
スクリーンタイムを設定し、お風呂に入る19時以降はお子さんの好きなアプリが使用できない状況にする
などが考えられます。
もちろん、最初はかなり抵抗されると思いますが、
あれ?タブレットが調子悪くなっちゃった、ママは直せないな~
ととぼけたり、
小学校でたくさんお勉強できるように、早寝早起きを覚えようね
と理由を説明したり、
21時にお布団に入ることができたらシールを貼り、シールが貯まったらごほうびがもらえるような「がんばりカード」を作ったり
と、お子さんの特性や性格に合わせた作戦を考えてみましょう。
1日のスケジュールをイラストなどで示すのも有効です。
他の生活レベルはいったん下げて良し!
お子さんの生活リズムを整えるということは、けっこう労力のいることです。
ここが軌道に乗るまでは、他のことはいったんハードルを下げられるところまで下げましょう。
食事作りがおろそかになったっていい。
部屋が散らかっていたっていい。
洗濯物が溜まったっていい。
「生活リズムを整える」という優先順位の高いことに取り組んでいるのだから、他のことはいったん置いておこう。
そんなふうに、自分に許可を出します。
他の家族にも、
「今は○○(子ども)の生活リズムを整えることを第一に考えるから、家事の部分では協力してほしい」
「家事はおろそかになるけど、そこは仕方ないと思ってほしい。気になるならあなたがやって」
と伝えておくのも手です。
お子さんの生活リズムが整い、規則正しく寝起きしたり食事したりできるようになると、自然と、親御さんの家事も見通しをもってやりやすくなる場合も多いです。
だから今は、他のことには目をつぶりましょう。
完璧はめざさない。少しずつ、少しずつ
以上、生活リズムを整えることについてお伝えしました。
これまで23時くらいに寝ていた子が、いきなり20時就寝6時起床にはなりません。
また、お子さんによって睡眠スタイルはかなり違ってきます。
我が家の子どもたちも、上の子は赤ちゃんの頃から眠るのが下手で、夜泣きもひどく、本当に育てるのが大変でした。
中学生になった今も、コテっと眠れる方ではないようですし、眠りも浅く、睡眠時間を多く必要とします。
一方下の子は、「置いたら寝る」赤ちゃんで、眠るのが得意。
眠りも深い方で、短い睡眠時間でパキっと起きてきます。
個人差は当然あるので、教科書どおりにならなくても、親御さんが自分を責める必要はありません。
ただ、ある程度の生活リズムを整えてあげる、ということはとても大事なのです。
完璧をめざすのではなく、少しずつ、少しずつ整えていきましょう。
大事なのは親御さんが「1日はこう過ごすものだよ」と”決めて”しまうことです。
大変なご家庭も多いかと思いますが、ここさえ押さえておけば、他のいろいろなこともうまく回り出します。
これだけはふんばりどころ。
いつもは言わないことを、あえて言います。「がんばってください。」
それでも、どうしてもうまくいかない時は、何らかの睡眠障害を疑ってみる手もあります。
「睡眠障害 子ども」などのキーワードで検索すると、いろいろな記事が出てきます。
そのあたりも視野に入れながら、まずはやってみてください。