誰にでも、自分の時間が必要。
どんなに子育てが大変であっても、いや、大変だからこそ必要。
日頃ワンオペでがんばっている方や、
ひとり親家庭のママ・パパであればなおさらです。
人間誰でも、自分の時間をもつ権利があり、必要がある。
至極当たり前のことですが、世間一般にみて、なかなか理解されていません。
学校や幼稚園が夏休みに入り、
息が詰まるような思いをしているママ・パパも多いのではないでしょうか。
今日はそんなあなたのために「自分の時間確保」の鉄則をお伝えします。
自分時間にもレベルがあるよ~鉄則を知る前に~
「自分時間」といっても、いろいろなレベルがあります。
いきなり
「一人で映画」とか
「高級ホテルにおひとりさまステイ」とか、
ハイレベルな一人時間をねらうと、
慣れない人は、つまづいてしまうかもしれません。
まずはレベル1から少しずつ攻めていき、
自分も家族も慣れていくのがスムーズです。
レベル1 用事にかこつける
このコロナ禍においても、
そしてどんなに子育てが大変でも、
どうしてもあなた外出しなければならない用事があると思います。
その用事に、しれっと自分時間をくっつけるのです。
手軽にでき、家族の理解も得やすく、
また、自分自身が罪悪感を手放す練習にもなる方法です。
詳しくは、鉄則1で書いていきます。
レベル2 自分のために日帰りでお出かけor家族を出かけさせる
レベル1に慣れてきたら、ここからが本番です。
自分の楽しみのために、数時間あるいは1日を使ってみましょう。
ここで大事なのは、「こっそり行かないこと」。
いや、こっそり行ってもいいのですよ?
ただ、持続可能な「自分時間」のためには、
私にも自分の時間が必要なの!
ということを家族にプレゼンして、理解してもらうと良いのです。
毎週、毎月決まった時間に習い事をするのも良いでしょう。
ヨガや音楽など趣味の習い事もいいですし、
将来のスキルアップを狙ってビジネス関連のスクールに通うのも良いと思います。
その行き帰りも含め、リフレッシュできますよ。
ひとり親家庭の方や、どうにもできないほどワンオペで育児されている方の場合は、
外部の力を借りることが必要です。
(その場合は、必ずしも正直に
「遊びに行きたいので預かってください」と言う必要はないでしょう。)
自分が外出するより、家でのんびりした方がリラックスできる…という場合は、
自分以外の家族に外出してもらう方法もあります。
ただ、お子さんが外でじっとできない場合などは、ちょっとハードルが高いかもしれません。
また、家に一人になると、なぜか家事をしてしまうなんて人も…
家だとどうしても、「親である自分」から抜け出せないという部分もあるでしょう。
なので私のおすすめは「自分が外出すること」です。
このご時世なので、人混みは避けたいところですが、
自然のあるところに行くとか、
街なかでも比較的空いている場所・時間帯を狙うといった工夫をすると良いと思います。
ステップ3 泊まりの自分時間を満喫する
これは、私も実はやったことがありません。
(昨年とある学会に出席するために、一人で旅行する必要に迫られ、
「ついに夢が叶う!」とウキウキしながら飛行機とホテルを予約しましたが、
コロナのせいで学会自体がオンライン開催になってしまい、夢が潰えました…)
でも、育児に疲れている方こそ、ぜひやってほしいです。
夜なかなかぐっすり眠れない方、
お子さんの食事作りに追われている方はなおさらです。
今はこのご時世で、泊まり自体ハードルが高いですが、
ぜひ、いつか一緒に実現しましょう!!!(泣)
まずははじめの一歩から!鉄則を紹介するよ
では、自分の時間を確保するための鉄則をお伝えします。
私、この分野にはこだわりがありまして、
ちょっとここからは言葉も乱暴になっている部分があるかもしれません…
どうかご容赦ください。
鉄則1 大義名分となる予定を入れよ!
自分にも家族にも言い訳のたつ予定を入れるのです。
たとえば、
「皮膚科にアレルギーの薬をもらいにいく」とか、
「美容院」とか。
そして、その予定に、最初は15分程度の「近くのカフェでお茶をする」をくっつけてみるのです。
これはいちいち家族に説明する必要はありません。
とにかく、
「あー、自分ひとりで吸う空気は美味い!!!!!!!!」
ということを体感してほしいのです。
この時、コーヒー代をけちってはいけません。
なんなら一番高いケーキを頼みましょう。
お酒が好きな方は(コロナが落ち着いたら…ですが)、
一人飲みもおすすめです。
知り合いのパパさんで、普段専業主夫をされている方は、
よく一人で近所に飲みに行かれるそうです。
必要な息抜きだよね…とすごく共感しました。
贅沢だな…って、思いますか?
あなたにはそれくらいの価値が十分にあります。
自分を思い切りもてなしましょう。
さて、この「大義名分となる予定」は、
・毎週、毎月設定されているもの
・予約が必要なもの
がおすすめです。
「スーパーへ買い物」とか、動かせる予定ですと、
あー、なんか子どもの機嫌が悪いから、また今度にしようかな…
なんてことになりかねません。
何が何でも行かなきゃならない、という縛りをあえて課しましょう。
そのくらいの必要性がないと、自分の時間なんて取れないんです。最初は。
鉄則2 自分時間に強引に名前をつけよ!
「○○タイム」とか、自分なりに名前をつけましょう。
不思議なもので、名前をつけてあげると、その時間が存在感を放ち始めます。
「さっ、これから30分間、○○タイムだ!」と、枠としても取りやすくなります。
ちなみに私は、
習慣化コンサルタントの古川武士さんの記事を読んでから、
この考えを拝借させていただき、自分も「ユングタイム」と呼んでいます。
私はあちこちアクティブに出かけるより、
お気に入りのファミレスで手帳タイムが一番ストレス解消になるので、
この「ユングタイム」に考え事をしたりして、自分を取り戻します。
鉄則3 使えるリソースはすべて使え!
自分の時間をとることは、簡単ではないかもしれません。
でも、だからこそ、使えるリソースはすべて使いましょう。
ご自分が使えるリソースを書き出してみると良いです。
例えば…
○お子さんを預かってくれる人・施設
・パートナー
・おじいちゃん・おばあちゃん
・親戚や友達
・放課後等デイサービス
・日中一時支援事業
・預かり保育、学童保育
○自分の時間をとりやすい日、時間帯
・仕事をされている方は、平日の休み
(ここにお子さんの予定とか絶対いれちゃだめです!)
・お子さんが幼稚園や学校に行っている時間帯をしっかり押さえておく
といったように。
普段から、「自分がラクをするためのリソースは逃さんぞ!」というくらいの気合で
アンテナを張っておきましょう。
鉄則4 いちど設定した予定、それは自分との約束だ!守れ!
他人との約束は少々無理をしてでも守るのに、
自分との約束は簡単に破っていませんか?
「やっぱり、家事が終わらないから…」
「今日はなぜか子どもが不安定だから…」
という理由で、せっかく設定した自分の時間をつぶしていると、
「自分は、約束を破ってもいい相手」になってしまいます。
大切なあなた自身との約束は、守ってあげましょう。
自分の時間を確保したら、手帳やグーグルカレンダーに書き込みましょう。
そして、急にお子さんやご家族が怒り出しても、泣いても、行くのです。
鉄則5 家族にもリターンを用意せよ!
自分時間をとることができたら、少し余裕が生まれてくるかもしれません。
その分、家族に優しくしてあげましょう。
自分の楽しみのためにでかけたりした場合は、
ちょっとしたものでいいので、お土産を買って帰ると良いです。
たとえばパパにはプレミアムモルツ、
お子さんには駄菓子、みたいな感じです。
これは家族の機嫌をとるためではありません。
「ママ(パパ)がお出かけすると、ニコニコして帰ってくるし、
ぼくたちにもおいしいおみやげがある」と、刷り込むためです。
これを繰り返していくと、外出したい、と申し出たときに、
「いいよ!いってらっしゃ~い😊」と答えてくれる家族になります。
まとめ~自分の時間を確保することは、自分を大切にすること~
発達に不安のあるお子さんを育てるということは、
素晴らしいことであると同時に、過酷なことだと思います。
私達は親である前に人間です。
よりよい親であるために、自分を取り戻す時間は絶対に必要です。
おさらいしましょう。
鉄則1 大義名分となる予定を入れよ!
鉄則2 自分時間に強引に名前をつけよ!
鉄則3 使えるリソースはすべて使え!
鉄則4 いちど設定した予定、それは自分との約束だ!守れ!
鉄則5 家族にもリターンを用意せよ!
最初はなかなか思うように自分の時間がとれないかもしれません。
でも、あきらめず、自分をもてなしていきましょう。
短時間からでもいいのです。
一緒に、自分を大事にしていきましょう😊