保護者との関係性がうまくいかない…
先生やスタッフとコミュニケーションが、どうもしっくりこない…
発達障害のあるお子さんをおもちの保護者と、
そのお子さんを施設や学校でサポートする支援者、施設職員、学校の先生。
コミュニケーションをとって協力しあっていきたいところですが、
残念ながら、その連携がうまくいかない、トラブルになるという話も耳にします。
私は、保護者・支援者双方の立場を経験してきました。
その経験の中から、お互いに気をつけると良いポイントを3つ紹介します。
日頃から感謝を伝える
「親なんだから、これくらいやって当然」
「仕事なんだから、これくらいやってもらうのは当たり前」
とは決して考えないことです。
連絡帳や、普段の会話の中で、
どんな小さいことに対してもお礼を言いましょう。
支援者として
保護者が、
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あさっては通院の予定があるので、休みます
と欠席連絡をしてきたとします。
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承知しました。
の一言で済ませていけない、というわけではありませんが、
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ご連絡ありがとうございます。承知しました。
と、ほんの一言、お礼を入れるだけで、印象はぐっと違ってきます。
その保護者は、当日の朝に欠席を伝える選択肢もあったはずです。
でもわざわざ、忙しい中、2日前に伝えてくれた。
そのことに対してお礼を言う。
ちょっとしたこの気遣いが、互いの関係性を育てる助けになるかもしれません。
保護者として
例えばスタッフや先生から連絡帳で、
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◯◯ちゃんはあまり水筒のお茶を飲みたがらないのですが、
最近暑いので、こまめに声をかけるようにしています。
という報告があったとします。
それに対しての返信を、
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私としても水分不足が気になっていました。
忘れず飲ませてください。
と書くのと、
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ありがとうございます。水分不足が気になるので、助かります。
これからもっと暑くなるので、どうぞよろしくお願いいたします。
と書くのとでは、受け取った相手の気持ちは違ってきます。
スタッフはプロなので、お礼を言われないと細やかに対応しない…なんてことはありません。
でも、やっぱり気持ちの面で何かが違うような気がします。
相手の時間を大切にする
時間は命そのもの、と言われます。
相手の時間を大切にすることは、相手の「命」を大切にすることです。
支援者として
保護者はお子さんに関わることなら第1優先のはず、
だからいくらでも時間をとるべき…
そんな無意識の思い込みを、私達支援者はしがちです。
特に専業主婦のお母さんに対して、言葉には出さなくても、
「どうせ時間あるでしょ」というニュアンスで接してしまうことがあります。
でも、保護者にも自分の人生があります。
一人でほっとする時間、自分の楽しみのために使う時間は絶対に必要です。
また、当該のお子さん以外の家族もいる場合も多いでしょう。
仕事や家事、その他の用事だって抱えています。
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お忙しいところ、お時間いただきありがとうございます
とか
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今、5分だけいただいてもいいですか?
というような気遣いが大事だと思います。
保護者として
面談やちょっとした立ち話のとき、ついあれもこれもと話していませんか?
スタッフも先生も、他にいろんな会議や打ち合わせ、案件を抱えています。
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お忙しい中、お時間とっていただきありがとうございます
そんな一言を添える意識をもつだけで、関係性は変わってきます。
また、言葉で伝えるだけでなく、
用件をあらかじめまとめておく
前もって用件やだいたいの所要時間を知らせておく
ということも必要です。
いずれの場合も、大人にとっても、「見通し」大事です。
相手をコントロールしようとしない
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もっとこうしてくれればいいのに…
どうしてわかってくれないんだろう?
って、思いますよね😂
でも、相手の行動をコントロールすることはできません。
支援者として
お子さんの様子を見ていて、
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保護者の方が、もっとこうしてくれたら、お子さんも変わるのでは?
と思うことはよくあると思います。
でも、わたしたち支援者には見えない事情が、保護者にはあったりします。
また、その保護者ご自身がどのように育ってきたのか、
どのような信念をもって人生を生きているのか、ということは、
簡単にうかがい知ることのできないものです。
支援者が非難めいたニュアンスで「もっとこうしたらどうですか?」と伝えることは
子育てに悩んでいる保護者を深く傷つけます。
伝え方にはそれなりの気遣いが必要です。
たとえば、
学校・施設で試してよかった方法を紹介する
というのはどうでしょうか。
例を挙げます。
「どうしてもおもちゃが手放せないんです」という理由で
学校にもおもちゃをもたせている保護者がいるとします。
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学校には、学習に関係のないものは持たせないでください
と言うのはかんたんです。
でも、それができればとっくにやっている。
保護者だって悩んでいるはずです。
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学校では、タイマーが鳴ったらおもちゃは先生に預ける
というルールにしたら、うまくいきましたよ。
とか、
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おもちゃに、「またあとでね。バイバイ。」と声をかけたら、
意外とすんなり手放せました。
など。
具体的に「有効だった手立て」を伝える(それをあなたもやりなさい、とは言わない)
というのは、保護者にとっても受け入れやすいかもしれません。
保護者として
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この先生(スタッフ)、何もわかってない…
こうしてくれたらいいのに…。
と、思われることも多いでしょう。
お子さんのことを一番よくわかっているのは、保護者です。
だからこそ、支援者の行動にもどかしい思いをされることも多いかと思います。
保護者の行動でありがちなのが、
細かいところまで指示してしまうパターン
です。
水分補給は○時、○時、○時に○mlずつ飲ませてください
とか、
お弁当は、この順番でこう食べさせてください
など、おそらく保護者としては良かれと思ってスタッフに指示することが見受けられます。
しかし、施設や学校にはそこの時間の流れがあり、
お子さんの姿も家庭とは少し違っていたりします。
あくまで「参考程度に」というスタンスならば良いのですが、
「絶対こうしてください」というスタンスでの指示は、
スタッフもお子さんも苦しめてしまうかもしれません。
この3つは、あらゆる人間関係にいえるポイントである
この記事を書いていて、
これって、あらゆる人間関係において大切なことかもしれないな、と思いました。
親子の関係。夫婦の関係。
職場の同僚や、友達の関係。
・日頃から感謝を伝える
・相手の時間を大切にする
・相手をコントロールしようとしない
私自身も、まだまだ道半ばです。
でも、これらを心がけることで、人間関係は良くなり、
さまざまなことがスムーズに進んでいるという実感はあります。
よかったら、参考にしてみてください。