食が細い子はどうすればいいの?対策とこれだけは気を付けたい落とし穴

身辺自立

こんにちは、たま@tama_tetoteです。

うちの子、
食が細くて…
いろいろ出しても
食べてくれないんです

「お腹が空いた」
ということが少なくて、
食べる意欲は
どこいった?
と言いたくなっちゃう

 

ちゃんと
栄養とれてるのかなあ
体格も小さめで、
心配…

たま
たま

食が細い
というお悩みですね。
この記事を読むことで、
食が細いお子さんの
原因と対策がわかります。

実はおちいりやすい「落とし穴」についても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

では、早速いってみましょう。

食が細い子の対策と要注意ポイント

  • 偏食で食べられるものが少ない
  • 食べる意欲がない
  • 食べられる量が少ない

そんなお悩みに答えていきます。

食が細いのはどうして?考えられる理由

食が細い、あまり食べないという場合、いろいろな理由が考えられます。

体質的にあまり食べられない

生まれつきの体質として、食が細いということもあります。
以下のような理由です。

胃腸が弱い、胃腸の許容量が少なめである
アレルギーや好き嫌いの問題がある
咀嚼、嚥下に苦手さがある

このような場合、食べる量はなかなか増えていかないかもしれません。

性格的なもの

体質的な原因がなくても、性格上あまりガツガツ食べられないこともあります。

おっとりしている
食べる必要性を感じていない

などの場合です。

おっとりさんで、自分から何かをしようということが少ないお子さんの場合、
「食べる」ことに関してもあまり意欲がわかないことがあります。

また、家族構成やきょうだい関係に影響されることも。

  • 大家族で、どんどん食べないと自分の取り分がなくなる
  • 上にきょうだいがいて、意欲的に食べている姿を見て育っている

という場合は、食べる意欲がわきやすいですが、
反対に

  • 少人数の家庭で、自分から食べなくても与えられる立場である
  • のんびり食べても自分の取り分がなくならない
  • 他にがっつり食べるきょうだいがいないので、モデルがない

という場合、食べる意欲が刺激されにくいといえます。

ちなみに我が家も、上の子はおっとりと好きなものを最後に食べるタイプ。
下の子はアグレッシブに好きなものからガンガン食べるタイプです。

環境的なもの

ご家庭ではそれが「あたりまえ」になっていて気づきにくいのですが、実は環境が原因になっていることもあります。

たとえば、「作り手と食べ手で食の好みが違う」場合。

食事を作る人は、半ば無意識に自分の好みで味付けや食材の選択をしがちです。
でも、食べ手であるお子さんも同じ好みとはかぎらないのです。
「外食だと食べるんだけど…」という場合、
「おうちのごはんの味付けや作り方が、お子さんの好みではない」という可能性もあります。

作り手としては

いっしょうけんめい
作っているのに…

とショックですが。。

 

次に、「食べることに集中できる環境ではない」場合。

  • TVがつけっぱなしになっている
  • 食卓のまわりに、おもちゃや絵本などお子さんの興味をひくものがある

という状況ですと、食べることに集中できなくなってしまいます

 

食が細くてもだいじょうぶ!原因ごとの対策を解説するよ

「食が細い」ことで悩まれるママ・パパはとっても多いです。
でも、原因に合った対策をすることで、改善することも。

ひとつずつみていきましょう。

体質への対策

  • 偏食
  • 消化機能が弱い

など、体質が原因で食が細い場合は、

食べやすい食事を用意する

という対策で改善することがあります。

具体的には、以下のようなやり方です。

 食材を分けて出す
 一口を小さめに
 噛みやすく飲み込みやすいものを食べさせる

偏食、好き嫌いが多い場合は、
いくつかの食材が混ざっている
という状態をとってもいやがることがあります。

混ぜご飯系キライ、白米しか食べない
というお子さん、いますよね~。

このようなお子さんの場合は、おかずも食材ごとに分けて出すと食べてくれることがあります。

たとえば煮物や炒めもの。
作る時は複数の食材を混ぜなければなりませんが、
お子さんのお皿にのせるときには、

にんじん お肉 さといも

みたいに、分けてみましょう。

次に、一口を小さめにすること。

たくさん詰め込んで飲み込むときに「オエッ」となってしまうような場合は、
このやり方がおすすめです。

  • 小さい一口サイズのおにぎり
  • 小さなロールサンドイッチにしてピックを刺したもの

など、めんどうですが、試してみてはどうでしょうか。

おかずをもりつける時にも、一口サイズずつ分けて盛ると食べやすいです。

そして、噛みやすく飲み込みやすいものを与えるということ。
とろみをつけたり、お子さんが好きな食感のものを選んだりするといいです。
ただ、これらのことは、あとで出てくる「落とし穴」に直結しやすいので注意が必要なんです。

たま
たま

あとで詳しく解説するので、
そちらもお読みくださいね。

性格への対策

「おっとりさん」「受け身さん」で、食べる意欲が低いこともあります。
身長・体重が増加傾向であれば気にしすぎないことも大切です。
それでも「なんとか食べる意欲を引き出したい!」という場合は、

こんなやり方をためしてみましょう。

自己理解を促す
お腹を空かせる
盛り付け方で食べる意欲を促す(大きめのお皿にちょこん)
大皿にお子さんの好きなものを盛りつけ、家族みんなでどんどん取っていくやり方を試す

発達に凸凹のあるお子さんみんなにとってすごく大切なことですが、
「自己理解」は小さいうちから育てていけるといいです。

「こういうごはんは好きだけど、これは苦手」とか、その程度でまずはOK。

「お腹が空かないと食べない」というお子さんの場合は、

  • 体を動かす
  • おやつを減らす、または無しにする

などで、「お腹すいた~!何か食べたい!」という気持ちを引き出してみるのもひとつの手です。

また、盛り付け方もひとつのポイント。

小さなお皿に山盛りになっていると、それだけで食べる意欲が低下してしまう子もいます。

フレンチのおしゃれなお店のように
大きなお皿にちょこん
と盛り付けてあると、「これくらいなら食べられるかも」と錯覚してくれるかもしれません。

最近は感染対策もあり、個々のお皿に盛り付けて出すご家庭が多いかもしれません。

でも、もし大丈夫そうなら、大皿にどーん!とお子さんの好きなものを盛って出してみましょう。
そして、家族が遠慮せずどんどん取っていきます。
「◯◯も早く食べないとなくなっちゃうよ~!」と煽ってみましょう。
「うわー!早く早く!」と、時には遊び感覚で食べてみるのも楽しいかもしれません。

ちなみに、ご家庭の中で食欲旺盛な人がいれば大きなチャンス。
刺激されて食べるようになるだけでなく、
「おいしく食べている人がいやな気持ちにならないような振る舞い方」を身につけることもできます。

おいしく食べている人の目の前で
「なにこれ、おいしくなーい」と言ったり、
まずそうに食べたりしていると、人間関係上あまりよくありませんよね。

「自分はおいしくないと思っても、なるべく口に出さない」とか、
「キライなものをムリに食べる必要はないけど、きれいに残す」とか、

そういったことも年齢と共に身につけていけるといいですね。

環境への対策

「食が細い」ことが、実は環境のせいだった。
そんな可能性が考えられる場合は、こんなことをためしてみましょう。

食べ手の好みに寄り添う(手作りは優先順位低め)
食に集中できるよう、テレビは消す
時間で区切る

まず、「作り手と食べ手で、食の好みが違うのかも」と思うような場合。

手作りしなきゃ!という思いはいったんおいといて、

  • 冷凍食品
  • できあいのもの
  • 外食

などを試しながら、お子さんの「好みの味付け、食材、調理法」をさぐります。
これかな、というものが見つかったら、参考にして手作りしてみましょう。

食べるときの周囲の環境にも気を配ってみてください。

  • TVがつけっぱなしになっている
  • 食卓のすぐそばに、お子さんの好きなものがある

という状況ですと、どうしても食べること以外に注意が向きがちです。

TVは消す
できる範囲でいいので、食卓の周りを片付けてから食べ始める

ということをやってみましょう。

食が細い子の落とし穴!これだけは気をつけよう

食が細いお子さんの場合、ママ・パパとしては

「とにかくなんでもいいから食べてほしい」
「おいしい、おいしいと食べてくれる姿が見たい」

と思うものです。

その気持ちは本当によくわかります。

でも、気をつけたいことがあるのです。

それは、

食欲は変化するが食習慣は一生モノ

ということ。

小さい頃は食が細くて体格も小さかったけれど、成長期に入ると一気に食欲UPし、
急に食べられるようになるということが多々あるのです。

こうなってしまうとあとが大変

「食べてくれるなら…」と、

  • ダラダラ食べ
  • 好きなものばっかり食べ
  • 早食い
  • お菓子・ジュースが食事代わり

といったように、食が細い子仕様で食習慣を育て続けると、

暴飲暴食
肥満 
生活習慣病

につながってしまうことがあります。

こうなってしまうと、改善はむずかしい。

だからこそ、小さいうちから健康的な食習慣を身につけることが大きな財産となります。

落とし穴回避のための食習慣の育て方

健康的な食習慣を身につけるためには、以下の4つのことを心がけましょう。

バランスよく食べる
時間を決めて食べる
よく噛んで食べる
量を決めて食べる

もちろん、急に「完璧」をめざす必要はありません。

でも、上の4つが「我が家にとっては自然なこと」になるように、少しずつ取り組んでいきましょう。

もしかすると、大人にとってもしんどいことかもしれませんよね。

育児がきっかけで、子どもだけでなく大人も健康的な生活ができたらもうけものです。

まとめ

ここまでをおさらいしましょう。

食が細いのはどうして?考えられる理由

  • 体質的にあまり食べられない
  • 胃腸が弱い、胃腸の許容量が少なめである
  • アレルギーや好き嫌いの問題がある
  • 咀嚼、嚥下に苦手さがある

 

性格的なもの

  • おっとり
  • 必要性を感じていない

環境的なもの

  • 作り手と食べ手で食の好みが違う
  • 食べることに集中できる環境ではない

食が細くてもだいじょうぶ!原因ごとの対策

体質への対策

  • 食べやすい食事を用意する
  • 食材を分けて提供
  • 一口を小さめに
  • 食べやすいもの
    ※でもかむ経験も大切に

性格への対策

  • 身長・体重が増加傾向であれば気にしすぎない
  • 自己理解を促す
  • お腹を空かせる
  • 盛り付け方で食べる意欲を促す(大きめのお皿にちょこん)

環境への対策

  • 食べ手の好みに寄り添う(手作りは優先順位低め)
  • 食べられる人との共生 家庭で育てる
  • 食に集中できるよう、テレビは消す
  • 時間で区切る

食が細い子の落とし穴!これだけは気をつけよう

食欲は変化するが食習慣は一生モノ

  • 小さい頃は食が細くても、成長期に入ると一気に食欲UP
  • 急に食べられるようになる

こうなってしまうとあとが大変。「食べてくれるなら…」と、

  • ダラダラ食べ
  • 好きなものばっかり食べ
  • 早食い
  • お菓子・ジュースが食事代わり

食が細い子仕様で食習慣を育て続けると、

  • 暴飲暴食
  • 肥満
  • 生活習慣病

につながってしまうことがある

落とし穴回避のための食習慣の育て方

  • バランスよく食べる
  • 時間を決めて食べる
  • よく噛んで食べる
  • 量を決めて食べる

繰り返しになりますが、「食が細い」ことは心配しすぎなくて大丈夫です。

小さいころはとっても小粒だったけれど、大人になったらむしろ高身長・がっちりタイプになる人はいくらでもいます。
それよりも、一生を支える食習慣をお子さんにプレゼントすることを大事に考えていきましょう。

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