発達障害児の感覚過敏対策!「手をつないでくれない」対処法3選

感覚過敏

うちの子、

手をつないでくれないんです…

歯磨きを嫌がって

毎日大変💦

偏食なんだけど、
これって
感覚過敏と関係あるの??

発達に凸凹をもつお子さんの多くが抱えているのが
感覚過敏
です。

日常生活の中で、困ってしまう場面もたくさんあります。
この記事を読むことで、

・日常生活の中で、「感覚過敏で困ってしまうこと」がわかる
・感覚過敏での困りごとへの対処法がわかる

というメリットがあります。

特に今日は、
「手をつないでくれない」
ということに関して書いていきます。

私、たまが出会ったお子さんの中でも、
「手をつなぐのが苦手」という子はたくさんいました。

  • あっけないくらいに解消して、手をつなげるようになった
  • ちょっと時間はかかったけれど、気がついたら手をつなげるようになっていた
  • おうちの方も「手をつないでくれるようになりました!」と喜んでいたという事例がありました。

ぜひ最後までお読みください。

発達障害児の感覚過敏対策~どんな場面で困るのかな?

「感覚過敏」と一口に言っても、その困り感はいろいろ。
ほんの一例ですが、紹介していきます。

身の回りを清潔に保つあれこれを嫌がる

  • 歯磨き
  • 洗顔
  • 髪をとかす
  • 髪を切る

などを極端に嫌がることがあります。

これらのことができないと、

  • 見た目がスッキリしない
  • 虫歯、匂いなどの問題

が出てきてしまうので、ママ・パパやまわりの人は苦労しますよね。

偏食

食べ物の好き・嫌いも、実は感覚過敏からきていることが多いです。

・匂い・味に敏感

はもちろん、

・触覚の過敏さ

から、嫌いな食感・苦手な食感がある子も多いです。

具体的には、

・ネバネバ・ヌルヌルが嫌い

とか、

・パサパサしたものをとっても嫌がる

など。

友達をたたいてしまう

友達に手が出てしまう。
おうちの方は悩みますよね。

この、「たたいてしまう」行為、原因はたくさん考えられます。

その一つが、感覚過敏なのです。

・ちょっとぶつかった
・ちょっと触られた

というだけで、攻撃されたように感じて反撃してしまったり。

お友達からのちょっとした働きかけに、過敏に反応してしまったり。

声や匂いが耐えられず、キレてしまうなんてこともあります。

いずれも周りの人に理解されないことがあり、本人としては非常につらいところです

ちなみに自分からたたいたり、触ったりするときには過敏さが発動しないことが多いです。

 

手をつなぐのを嫌がる

おうちの方が手をつなごうとしても、嫌がって走り出してしまう。

「多動なんだな」と思われがちですが、その裏に過敏さが隠れていることも多いです。

・手のひらが過敏で、触られたくない
・手汗をかいてしまうor人の手汗が気になる
・自由を拘束されることに対し抵抗が強い

といったお子さんの場合、手をつなぐことには苦手さがあります。

 

発達障害児の感覚過敏には、こんなポリシーで取り組もう

ここまでみてきたように、発達に凸凹のあるお子さんはいろいろな感覚過敏をもっていることが多いです。

きなこ
きなこ

そうなんだ…どんなふうに対処していったらいいの?

いくつかのポリシーを紹介しますね。

 

お子さん自身の自己理解力を育てていく

お子さんの知的な発達といっしょに、少しずつ…
という感じになりますが、
自己理解力
を育てていくことが、過敏さへの大きな手立てになります。

どういうこと?って思いますよね💦

自己理解力=自分を理解する、自分の過敏さの特性を理解する 

ということです。

たとえば、

暑さに弱くて、汗をかいたときにかゆくなりやすい

とか、

寝不足になると、ちょっとしたチクチクが気になりやすい

あるいは、

イライラしている時に大きな声を出されると、キレてしまうことがある

など…

  • 自分は◯◯な時に△△になりやすい
  • 自分は◯◯が苦手で、△△になってしまうことがある

という「自分によくあるパターン」を理解するということなんです。

これができると、

過敏さに対しあらかじめ対策をとることができる
まわりの人に対しても、理解を求めやすくなる

というメリットがあります。

すぐに治るものとは考えず、気長につきあう

感覚過敏は、気長につきあっていくもの。

すぐに治してあげなくては…

と、考えない方がかえってうまくいきます。

いろんな環境をととのえ、失敗と試行錯誤をくりかえしながら、

そういえば、最近あんまり気にならなくなってきたね

というのが理想です。

なので、すぐに良くならなくてもあたりまえ。

「そういうものだな」と、のんびりかまえてつきあいましょう。

でも、あきらめない

気長につきあうということは、あきらめるということではありません

このやり方もだめだった…

もうお手上げだ

 

ではなく、

このやり方はだめだった…
とりあえずお菓子食べて今日は寝よう。
明日、また別の方法でも
試してみるか。

というマインドです。

これって感覚過敏だけでなく、発達障害全般に言えることかもしれませんね。

発達障害で感覚過敏、手をつなぐのが苦手…な子への対処法3選

感覚過敏をおもちのお子さんで、「手をつなぐのが苦手」な子は多いです。
そしてこれは、ママ・パパにとって悩みの種でもあります。

  • 急にいなくなってしまい迷子になる
  • 車や自転車、歩行者にぶつかる

という心配があるからですね。

「すぐに解決」は難しく、これも「気長に」が基本ですが、有効な対処法はあります。
ひとつずつ見ていきましょう。

1.お子さんが受け入れられるつなぎ方を見つける

お子さんの過敏さのある場所や特性によって、
「これならまあ、受け入れられるかな」
というつなぎ方があります。

・大人の袖や服のすそをつかむ
・大人の小指をつかむ
・大人の指4本をつかむ

など、「自分から大人をつかむ」ならできる、という子はけっこう多いです。

急に手を離してしまうから、
このつなぎ方はダメなんじゃ…?

そう思いますよね。
ただ、上記のようなつなぎ方を許容できると、しだいに「大人からつかまれる」ことも受け入れられる場合が多いのです。

すぐにはできなくても、大きな一歩が踏み出せているということ。

また、

手のひらに過敏さがあり、手をつなぐのはイヤだけど、

・手首をつかまれるならOK(めちゃくちゃ少数派)
・がっちり握られるのはイヤ。でもふんわりならOK
・逆にふんわりが苦手。どうせつなぐならガッチリ。

など、つなぎ方で受け入れが変わる場合があります。

いろいろ試してみて、「これならまあなんとか」という落とし所を見つけましょう。

たま
たま

「試してみることに、
失敗はない」
です!

ちなみに…
「特定の人ならつなげる」というお子さんもいます。
つないでもらえない大人はへこみますが、必ずしもお子さんと信頼関係のある大人だけが手をつなげるとは限りません。

  • 手のひらの温度
  • 湿っぽさ

なども関係してくるので、あまり気にしないようにしましょう。

2.好きな活動、楽しい活動の時に習慣化する

手をつなぐことは、お子さんにとって

自分の自由を制限されること。

多動傾向のあるお子さんはもちろん、遊びたい盛りのお子さんなら、誰だってイヤですよね。

お子さんにとって嫌いな活動、苦手な活動の時に手をつながれると、

イヤなこと(手をつなぐ)× イヤなこと(嫌い・苦手な活動)のかけ算になってしまいます。

イヤ × イヤ = 超イヤ です。

そうなってしまっては、成功はとてものぞめません。

身につけさせたい行動は、お子さんが好きな活動・楽しい活動とセットにしましょう

例えば

  • お散歩
  • 公園へ行く

など、お子さんが自分からすすんでやりたい活動の時に、

「手をつないだら行けるよ」と誘います。

やんわりと、「手をつなぐ」を条件に活動を許す感じです。

3.手以外の「道具」をうまく活用する

安全のためには、手をつないでくれるに越したことはありません。

でも、すぐにつなげるようになるのはむずかしそう。

そんな時は、道具に頼りましょう

輪投げなどに使う「リング」なら、握ってくれることがあります。

 

本当に危ない場面では、ハーネスの使用も全然アリだと思います。

(体格のいいお子さんだと、おうちの方がひっぱられて危ないですが)

まとめ~気長に、でもあきらめずにつきあおう

ここまでをおさらいします。

発達障害児の感覚過敏対策~どんな場面で困るのかな?
・身の回りを清潔に保つあれこれを嫌がる
・偏食
・手をつなぐのを嫌がる
発達障害児の感覚過敏には、こんなポリシーで取り組もう
・お子さん自身の自己理解力を育てていく
・すぐに治るものとは考えず、気長につきあう
・でも、あきらめない
発達障害で感覚過敏、手をつなぐのが苦手…な子への対処法3選
1.お子さんが受け入れられるつなぎ方を見つける
2.好きな活動、楽しい活動の時に習慣化する
3.手以外の「道具」をうまく活用する

感覚過敏は、一朝一夕で治るものではありません。

でも、お子さんに合った方法を見つけることで、かなりつきあいやすくはなります。

  • 気長に
  • あきらめず

つきあっていきましょう。

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